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中国東北零下30度紀行(長春編)

2月1日、朝8時。

Zhongchun1

瀋陽から長春まで更に火車で北へ。
しかし・・発車7分前の開門は非常に酷。
たった7分間で500人以上の乗客が乗車を済ませようと、
一気にホームへ駆け下りるシーンは見ていてすさまじい。

瀋陽北駅から電車に乗り込むと、
自分たちの確保していた席に他の人が座っているし。
これは、中国では当たり前の光景です。

そして、 「チャー里我們的座(ここは私達の席です)」
というと、その人たちはあっさりと、
「ニー們的座(あななたちの席ですね、ははは)」
みたいな感じで退散していくのです。

始発が一つ南にある瀋陽駅だったので、
座席の取れなかった人が「一駅だけ」と、
空席だった場所に座っていたのでしょう。

そう、今回取った席は「硬座(ying zuo)」 硬い席で、
座席の切符が取れなかった人も、
車両内の通路にびっしり立っている車両です。

3時間半乗って「28元」はかなりお得な値段ですが、
座り心地は確かに辛い・・とはいえ、
通路や席の合間に数時間も立たされる「無座」の人よりマシです。

Zhongchun2

その後、3時間半すったもんだして、どうにか着いた長春。

Zhongchun3

とにかくこの街の観光場所は「偽満州」とつくものばかり。
「満州」という国は 日本が作った傀儡政権の元にあった国で、
中国としてはその歴史を認めていない・・
と、いうより屈辱だったので忘れないように、
敢えてこの名前を残しているのだろうか。

とりあえず、この「エセ満州」めぐりを開始。

まず訪れたのは「エセ・・もとい偽満州皇宮」
初乗り5元のタクシーで10元ほどかかる僻地。

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入り口の鳥居が、当時の日本を思わせる・・
清時代・最後の皇帝を務めたラストエンペラー・溥儀(ふぎ)が、
皇帝を失脚した後、 皇帝の座にこだわって日本軍に迎合し、
この場所で「傀儡国家」の「皇帝」になったと書かれていました。

Zhongchun5

溥儀さんの人生を説明する博物館も併設。

皇帝を失脚した溥儀(ふぎ)、
最後には公民として過ごした波乱万丈の人生が綴られていたが、
そこには 「素晴しい共産党が溥儀の悪い人格を改造した」とあった…。

日本語の説明も「改造」、いや、日本語なら「更正」でしょ
などと突っ込んでみても、結局共産党はすごいんだ!
と言い続けて終わる文章にはなんとなく「改造」が しっくりくる。
日中に翻弄された溥儀さんの人生に、思いを馳せる。

皇宮を出ると、バスに乗って街中へ。

切符売りのおじさんに「偽満州」と名のついた観光名所は
「一大病院」という所の周辺にあると 聞いて、そこで降りることを告げる・・

が、

あまりにも「偽」ばかり見るのもなんなので、気分を変えて、
バス停の終点に書いてあった「電影宮」へ先に行ってみよう、
そこから、引き返してくればいいやと、即座にルートを変更。

長春は映画の街なのか、ガイドブックにも、
一番最初に「電影宮」の「映画博物館」の名前があった。
これを見て、気分を変えようというわけ。

案の定、おじさんは一大病院で降りない私に
「降りないの?」と聞いてきた。
私が、「先に電影宮に行ってから、一大病院に来ます」と
答えると、おじさんは運転手に向かって、
「降りないってよー。○▼□◎×・・」と何かを まくしたてた。
すると乗客が一斉にどっと笑う。

何で笑ったんだ・・?

という謎は、降りてみて、わかった。

「電影宮」はなくなっていたのだった・・・

「早講バー(zao jiang ba:先に言ってよ~)!!」

いや、言っていたのか(^^;

と、いうよりバス停名変えてよ→長春市さま

結局、これこそ「偽電影宮」じゃん!

ひとまず、東京都立某図書館で借りたガイドブック
→「2003年版『地球の歩き方』」には『地球の迷い方』の称号を与え
おとなしく一大病院へ引き返す。

Zhongchun6
※写真は国会議事堂風の「偽満州国務院」
見えにくいけど左の看板に「偽満州」の文字。

日本の城や国会議事堂を思わせる
偽満州国務院・偽満州司令部・偽満州軍事部などが並ぶ
長春市街の中心部を歩く。
病院や大学となってそのまま使われていた。

その一角にある「国務院」は見学できて20元。
日本語のできる病院の職員がガイドするものの、
見る場所はちょこっとだけで、
最期のお土産コーナーに時間をかけさせられる。

そのついでに「なんで偽満州のシンボルだった建物を
壊さないで残しておくのですか?」と聞いてみると、
「建物の造りはとてもいいので、病院や大学として そのまま利用しています」

よく言えば「いい部分は認めて残そう」
悪く言えば「建て直し費用が勿体ないから使おう」
ついでに「侵略された歴史を残しておこう」

それ以上、長春で立ち寄るテーマパークはなかった・・

あ、どこかの公園で毛沢東の銅像も見ました。

それは夜でした。

街灯のない公園のど真ん中に、ありました…

それが、こちら!

Zhongchun7

きゃーーー!
いや、ちょっと煽り過ぎでしたね。

これにて長春の旅・・終了!

夜9時。

長春駅から夜行列車の硬臥に乗って、
次の進路を東へと取った・・・

Zhongchun8

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