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中国東北零下30度紀行(吉林編)

2月2日~3日。中国東北3省の旅も終盤。
いよいよ吉林省も見納め、ハルビンのある黒竜江省へ向かいます。

琿春(hui chun)からバスで2時間走り再び延吉駅前へ。

Yanji1_2

バスターミナルで大型バスが停まっているあたりをウロウロすると・・

ありました。「長春」と大きく書かれた寝台バス

バスの中で、運転席に座っていたおじさんに
今夜の寝台を注文すると、テンションの高いおじさんは陽気に、

「只一个プー!一个人床!」

プー・・?

「一个プー?

「対!一个プー!!

プー・・?

何度かやりとりをして理解できたことを要約すると、
寝台はもう残り一つなので、一人は床で寝ていけ!
とのことである。値段はどちらも108元

床で寝る方を半額にしないのかい!?
(きっと、これはおじさんの懐に入るんだな・・)

同行人と話し合いの結果、身長がちょっと低い私の方が
2人分の荷物を積んで寝台で寝ることにし、2人分の切符を買う。

おじさんも同行人に向かって陽気に、

「あんたは痩せてるから大丈夫だよハッハッハ!」

はい、私は太ってますよ・・

しかし、「プー」ってどういう漢字を書くのだろう?
寝台列車では「臥(wo)」と呼んでいたので頭に「?」が。

すると、中国語ができない同行人が即座に真顔で回答。

くま、って書くんだよ」

「くま?動物の熊?」

「そう、くま」

「ピンインは?」

「pooh」

「・・・・・」

くまのプーさんなど放っておいて・・・
火車の切符を退票(tui piao:払い戻し)するため延吉駅構内へ。

予め買っておいた「図們→吉林」の夜行「硬座」席を
払い戻そうとしたのだ・・・が、
カウンターのおばさんは、突き放したように、一言。

退不了!(払い戻しなんてできませんよ!)

払い戻せない?しかも、また一言で一蹴かい・・!
と、思って窓口の上を見ると、なんとそこには、
「出発する駅でないと払い戻しできない」との記述が!

延吉から図們へ行くには、また10元払って40分かけてバスで行くしかない。
が、もう図們まで行く気はない。不便なチケットシステムだ・・

退票問題が解決・・しなかったので、
88元は諦めて延吉市街地を観光。

さしたるテーマパークはなし。
「地球の迷い方」にあった「延吉博物館」もなくなっていたので、
街中の見物とショッピングで終了。

ただ、この街自身が見ているだけで面白い。
至る所・・というより、看板はすべてハングル文字が書かれている。
中国銀行やケンタッキーにまでハングル文字。

Yanji4

Yanji2
 
あと、春節シーズンだったので、
市の中心部には北京以上に大きな花火屋さんがずらり。

Yanji3
 
ある川と湖のほとりでは、昼間こそ静かだったものの・・・

Yanji6

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夜になった途端、花火がバンバン打ち上げられていました。
ついでに、氷祭りもやっていて・・下手すると、
ハルビンまで 行く必要ないんでないかな?と思ったほど。

夕飯でまたも朝鮮料理の「犬肉」を食べ(戌年ワンワン)、
「白山(パクサン)ホテル」のバーで一杯。

そして、いよいよ寝台バスの出発時間。
私は寝台、同行人は床に乗り込む?のだが・・

上段窓際の寝台で寝た私は窓から伝わってくる冷気で寒くて眠れず、
床で寝た同行人は、暖房のそばで暖かかったそうな。

Yanji8

人生って、そんなもんさ。

※ちなみに「プー」の正解は「舗(pu)」(質素な形式の)寝台という意味でした。

・・・・・

2月3日午前5時。暗闇。 バスに乗った私たちは再び長春へ。

休む間もなく、同じバスターミナルから吉林行きのバスに。
さらに2時間揺られて本来の目的・吉林へ。

Tohokumap_3

地理的に言うと、ちょっと延吉側へ戻る格好なのだけど、
長春の方が大きい町でダイヤも多いため、こうせざるを得なかった。

Jilin1

8時。「吉林駅」に到着。休む間もなく今度は・・「退票(払い戻し)」 に。
4日前の大連駅で、念のための足確保として、
吉林→ハルビンの「硬座(一人25元)」を買っていたものの、
やはり硬い座席には抵抗を覚えてしまった私たち。

この切符を払い戻して、柔かい座席を求めようと考えたのです。
切符の出発時刻は8時。時既に8時。
果たして時間が過ぎた後の切符の払い戻しは可能かどうか・・

一か八かやってみると・・退票できました。こういうのはいいんだ。
20%の払い戻し料があったので2人で40元返ってきました。ひとまず安堵。

ところが、その後に走る11時発のハルビン行きの列車は既に満席。
時刻表とチケット販売状況を示す電光掲示板を見ると、すべての項目に「無」の表示・・

じぇじぇじぇ!!(岩手弁)。
やはり、春節の後半。人民大移動後半戦が始まっているということか。

と、いうわけで、急いでハルビン行きのバスを求めにバスターミナルへ向かう。
ゴロゴロ走っている長距離バスで、ハルビンを目指すことにしたのです。
11時25分出発のバスを尋ねると、意外とあっさりチケット入手。一人43元。

これでひとまずハルビン行きは保証された訳で(たぶん)、
吉林へ来た目的を果たすべく、そそくさとターミナルをあとにします。

・・・

私が吉林へ来た一番の目的は・・「樹氷」

自然の豆知識:
市の真ん中を走る「松花江」両岸に茂っている樹木には、
不思議と冬でも凍らないこの川の水から朝霧が発生し、
冷たい空気に出会って樹上の霜が花のように結晶する。
これを気象学的に「霧氷」、覆われた樹木を「樹氷」と言います

さっそくこの「樹氷」を求めてタクシーを拾い、
「松花江」のほとりで樹氷を見たいと告げると、
運転手さん曰く「今日は天気がいいから樹氷は没有、
ウーソンホンに行けば見られるよ」とのこと。

「ウーソンホンまでどのくらいですか」と尋ねると、
運転手さんは「4、5公里(キロ)かな・・」

4、5キロなら、2メーターくらいで行けるな。
よし!と、そのウーソンホンへ行ってもらう事に・・

しかし、走れど走れど車は停まらず、
いつしか市の郊外へ・・おいおい。話が違うやんけ!
と、思って運転手に「遠すぎるから、引き返して」と言うと、
運転手さんは笑って、
「ウーソンホンまで『15キロ』はかかるって言ったしょ」と回答。

じ、15キロ!? ああ・・私が聞き間違えました。

4、5公里(si wu gong li:4.5キロ)と思っていた距離は、
なんと、15公里(shi wu gong li:15キロ)だったのです。

やられた・・しまいには高速道路に乗ろうとしていたので、
「いい、いい!時間もないから」と主張して引き返してもらう。

結局、「松花江」周辺で下ろしてもらい、
川辺を歩きながら自分達で樹氷を探すことに。

78元の損。勉強代にしておきます。(しかしこの先も、
何度となく生活上で「4,5」と「15」を聞き間違える私なのでした)。

他の都市ではしっかり凍っている川が、
なぜかここだけは凍っていない・・。そのため水蒸気があがり、
こうして周囲の木々や草花に花のような氷がこびりつく?
というわけ。しかし今日は天気が良いのか風がないか、で、、

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Jilin3

確かに樹氷は見られなかった。
けど、もっと川辺寄りにある「草氷」は見られたのでよしとしましょう。

それにしても、吉林の街は冷たい!寒い!
街中の温度計を見ると、最低気温が「零下28度」だった・・うう、死ぬ。

そんな中、樹氷を求めて川辺を延々歩く私も自殺行為・・
しかも川辺は風吹きっさらしなので、手足は凍り、
鼻を押すと鼻水まで 「ジャリジャリ」という感触、凍死するかと思った。

そんな思いをしてまで「樹氷」ならず「草氷」を見て感動したあと、
いよいよ私は旅の最終目的地・ハルビンへ向かうのだけど・・

よく考えたら、吉林でやったこと、樹氷探しだけ?

ま・・・いいじゃないか。

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でも、川沿いで見かけた教会は綺麗でした。吉林で唯一の観光スポット?

時事豆知識:
昨今の日本で騒がれた、アムール川の汚染物質問題。
大量の汚染物質が北海道まで流れてくるんじゃないか?
って騒がれたけど、実はこの松花江から来てるという話。
しかも、樹氷求めてタクシーでうろついた辺り・・!?

11時25分。バスに乗る。
いよいよ旅路は東北の旅・最終目的のハルビンへ・・・

(もうちょっと続く!)

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