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私が『神様』だったころ

それは私が本当の『神様』だったのではなく―

日本テレビ『24時間テレビ』が公開放送を行う
日本武道館で番組観覧に訪れる身体障害者の方を接待する
ボランティアチーム『神様部隊』のことなんです。
※今は『車椅子対応』とか障害別で分けているみたいです。

高校~大学の3年間、この番組でボランティアを勤めた私は、
1年目でこういう業務もあることを知ると、
2年目の受付で「神様部隊で仕事がしたい」と申し出ました。

エゴかもしれないけど、幼心に「障害者に何かがしたい」
「障害者の知り合いが欲しい」そんな思いがあったのです。

でも、私は未だにそうだろうけど、
「人の心を掴んで適切に対応する」
なんて能力に欠けて、空回りするところがあります。

実際に、車椅子を押しても、下手糞でそれを阻まれたり、
話し相手になろうとして、上手に聞き取れずに会話できなかったり、
戸惑いが顔に出て、向こうが逆に気を遣ってくれたり・・・

「自分、何ができたんだろう」

という疑問を残したまま、
大学生活の忙しさにボランティアは3年で終了。

「健常者と障害者の間には深い溝がある」

夜中に話をした車椅子の男性が、ぽつりと漏らした言葉は、
未だに私の心に残ったまま、あれから10年。

「あの頃の溝は、少しでも埋まっているのだろうか」

そんな思いで、今、ここ北京でパラリンピックを迎えます。

・・・

でも、中国に暮らしてから「溝」に対する思いが少し変わりました。

日本と中国にある「溝」なんて、永遠の話題ですから。
健常者同士で「溝」があることも、社会では当たり前。

要は、そんな「溝」をハード(設備)やソフト(心)で
埋めるのも大事だけど、「溝」があることを自覚した上で、
上手にその「溝」と付き合うこと、どこかで割り切ること、
そして、相手を理解することも大事なんじゃないかと。

すると、少しだけ「溝」への抵抗感がなくなりました。
溝を意識する気持ちが、余計に深めていたんだろうな。

・・・

先週から、日本からNPO「パラフォト」の方々が、
次々と北京入りしてきています。

パラフォト http://www.paraphoto.org/

このNPOのスタッフは、パラリンピックの選手たちを取材し、
写真と記事をサイトで紹介する活動を2002年から行っています。

「少しでも、障害者のことを社会に伝えたい―」

スタッフの方々の熱意は、きっと私に似たものがある。

・・・なんておこがましいかもしれないけど、
大会期間中は、一緒に一つでも多く会場に行って、
試合や選手の皆さんを伝えることにしました。

開催地・北京在住者としてのパラリンピック報告します。

9月の熱い夏もご注目ください。

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