学ぶのは語学だけでないことを、学生たちはここ上海で考えたと思う。
http://www.asahi.com/international/update/1023/TKY200810230095.html
今、まだ上海にいるのだけど、旅立ちの前の日に、
たろいもさんが教えてくれたニュース。
上海外国語大学の学生寮で20日夜、
日本人留学生数人が中国人学生ともみ合いになり、
留学生宿舎前に数百人の中国人学生が押しかける騒ぎがあった。
原因は、日本人留学生たちがパーティーで飲み騒ぎ、
その勢いで宿舎でも騒いでしまい、中国人学生に怒鳴られたからだとか。
日曜に会った上海総領事館の職員さんによると、この事件は事実という。
彼女は「なんでこんなことするんだろうね・・・」とだけ言った。
上海といえば、3年前にその総領事館で反日デモが激化した所。
彼らがいるここは、その現場なのだ。
北京にくらべて上海は日本人も多く(街を歩くと日本語が聞こえてくる)
本当に、日本社会そのものという雰囲気があることは否めないけど、
事実、ここは中国人と共存する中国の町。
けして新宿の歌舞伎町ではないことを、
脳みその1%ぐらいでもいいから忘れないでほしいと切に願う。
中国である以上、ちょっと住んだ経験だけでも、
基本的に夜は早く寝てしまう中国人と、夜更かしする人の多い日本人の、
生活リズムには若干の違いがあることは把握できるだろう。
で、学生たちには、今回の失敗を糧にして、今後の日中関係を
良好な方に結び付けてくれる人たちになってもらえればうれしい。
・・・
とはいっても、
社会に出ると学生時代の失敗を忘れてしまうことも、少なくない。
私が今回上海へ来た目的のひとつには、
所属するバスケットチームのチャイナカップを応援するためでもあった。
途中、森ビルで仕事があったので中座して、後で懇親会会場の古北へ。
会場に着くと懇親会が終わったところで、みんなが店の外に出てくるのを
迎えた形になったのだが、数10人の日本人たちは、出てくるなり、
件の事件を再現するかのような騒ぎっぷり。
日本人の集まる古北だから、飲み屋前だから、まだ良かったかもしれない。
しかし、空腹でシラフの私は、冷静に見ていて、大声で怒鳴り合い、
中には取っ組み合い始める(ふざけたのかもしれないけど)風景に・・・
「ああ、これが大学の宿舎だったら」と、怖くなった&気分悪くなった。
空腹で気分悪くなった分だけ、メンバーのちょっとした
言動にもカチンと来て、申し訳ないとは思ったけれど・・・
結果として、遅くなってでもここへ足を運んで良かったと思った。
上海や他の地域のバスケチームの人と話ができたことも収穫だけど、
日本人は大衆で酔うとどうなるか(一概にすべてとは言えないけれど)、
歌舞伎町の夜をそのまま異国だろうと上海だろうと再現することを、
改めて実感したから。
北京に暮らして3年。
私もさまざまなところで「ああ、自分は日本人なんだ」と自覚し、
中国というものに留意するところがどんどん増えてきている。
一方、反日デモからも3年。
06年のワールドカップでは、日本人が一堂に集まりモニター応援に
盛り上がっても、帰る時は幹事が「ここは中国です。外では騒がないように」
と、注意を促していたのに、当時の記憶はだんだん薄らいでいる。
バスケットチームのように、北京・日本人のコミュニティに身を置いてみると、
その面での良い所と悪い所が見えてくるが、どっちも自分にとって勉強になる。
「頑張る子を見ればうれしいし、頑張らない子を見ればむかつくし、
どっちも自分には勉強になる」と、日本語教師の方が話してたけどその通り。
良いところだけを見て、うれしかったことをデフォルメするだけでは、
北京に暮らしているという価値を大きくするのに限界が来る。
自分、優等生でもなくむしろ劣等生なのだけど、
そんな自分の悪いところもさらけ出して、周囲の悪いところも見て、
お互いの「学習」が増えれば、北京で暮らす価値も膨らむと考えている。
さて。
明日はまた5時半起きで北京に戻るので、そろそろ寝よ。
・・・
それにしても、この短気な性格。せっかく怒るなら、
白洲次郎風に発展性のある怒りをぶちまけたいものだ。
戦後、マッカーサーにすら怒鳴った白洲次郎。
彼については、またの機会に。