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国慶節に、歴史を思う-焦庄戸地道戦遺跡を歩く-

10月1日は、中華人民共和国が誕生した日。

この日を記念に、ちょっと歴史のお勉強。

「北京の郊外に、村中を地下道で張り巡らした村がある」

昔、先輩が教えてくれたこの場所が見たくて、
国慶節期間の北京残留組・女四人組で行ってきました。

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北京市は順義区にある「焦庄戸地道戦遺跡記念館」です。

以前は入場料が30元かかりましたが、
今年から、市内33箇所の教育系博物館が
無料で見学できるようになりました。

この地下道は、第二次世界大戦中に地元農民が掘った地下壕です。
今では北京市郊外の片田舎にあるこの地域ですが、
戦争時代は、北京と河北省を結ぶ要所だったとか。

八路軍(中国軍)の補給基地や幹部の療養場所でもあったことから、
戦火が激しくなるにつれ、関係者の安全確保や日本軍の襲撃に備えて、
大規模な地下道が建設されることになったそうです。

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地下道は、村の至る所で地上と結ばれているのですが、
その出入口が井戸だったり、豚小屋だったり、石臼だったりと、
日本軍に見つからないように工夫されて作られていました。

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実際に、地下道の中に入ってみました。
が、おっさんが2人、がっちり我々をガードしてガイド。
「撮影禁止」とのことで写真はありません…

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入口で、地下道の地図だけパチリ。

今日は暑かったのですが、坑内はヒンヤリとしていました。
地下道の全長は約10キロで、当時は隣村などにも繋がっていたそうです。
「隣村、2000メートル」なんて看板もありました。

もともと坑道は低く、人ひとりがかがんでやっと通れるくらいです。
(今は観光用に高く修復されています)
防水や防毒の目的で構内はアップダウンの激しいつくりに、
中には食物貯蔵庫、人の隠れ場、大小の会議室などもありました。

そして出口はロバ小屋でした。

地上にあがると、当時の村の様子が再現されていました。

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この見張り台。上ると見晴らしが最高でした。
ここで、日本軍の侵入を監視していたそうです。
そして手前の石臼の下には攻撃用の射撃口が・・・。

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診療所もあります。入口のかまどは、部屋の床暖房になったそうです。
北京の冬は寒いですからね・・・、今のような暖気がない時代、
どうやって暮らしていたのかな?と思っていたのですが、なるほど。

色々見終わると、入口にいたガイドのおっさんたちが
「"抗戦飯"を食べた所があるよ」とのこと。

お、なんだ、その「抗戦飯」というのは?
と思っていってみると・・・今はないそうです。
なんだよ~ぬか喜びかよ~。

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残っていたのは食べる場所と看板だけ。
英語で書いてあるのは「アンチ・ジャパニーズ・フード」(汗)

いったい「抗戦飯」とはどんなもんぞや?

と、思っていたら入口にいたおばちゃんが、
「うちで民家飯を食べていきなさい」と誘ってきました。
近くでお土産を売っていたおばちゃんも加勢して、
「これが抗戦飯、ここで食べられるよ」みたいなことを行って、
握り締めていたお饅頭を見せてきます。あまりおいしくなさそうだけど…

モノは試しに行ってみました。

P1170930
入口で饅頭を蒸かしています。

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中は普通の自宅をあてがったような食堂でした。
家具や結婚式の記念写真がそのまま飾ってあります・・・(汗汗)

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そしてこれが抗戦飯、いわゆる「窩頭(wo1 tou2)」と呼ばれる
トウモロコシのマントウでした。(1個3元)

トウモロコシの粉を水でこねて、中に白菜の小さなものを
野沢菜のようにしたものが入っています。んで、でかい!
女性はこれひとつでお腹一杯です。

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この地域はトウモロコシ畑が広がっています。
秋は収穫の季節。国慶節なぞ関係ないかのように、
せっせと収穫作業をする村人の皆さん。
日本軍と戦った農民の子孫かもしれませんね。

あの頃も、ここで作られた
トウモロコシで抗戦飯を作っていたのかと思うと、
のどかな風景どおりの平和であり続けてほしいと願う、
そんな歴史のお勉強だったのでした・・・

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アフロ!?

・・・

焦庄戸地道戦遺跡記念館
住所:順義区龍湾屯鎮焦庄戸村
電話:60461906(事前予約が必要です)
開放時間:9:00-18:00(国慶節もずっと開館)
入場料:無料

本日の行き方:
東直門バスターミナル北の方で「970路」バス、「木林」下車。
降りた場所で、適当に走ってくる「順31路」バスに乗り換え、
終点「焦庄戸」に着くと、到着です。目の前に入口があります。

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交通費は、全部で片道2.1元(30円ちょっと)。
日本では考えられませんよ、奥さん!

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