« 号外!! | Main | いざ北京!サンリオピューロランドがやってきた。 »

2008年の日中報道を振り返る・・・日中コミュニケーションフォーラム開催

「振り返る」とか「総括」という言葉を聞くと、年末という気分になりますね。

2008年は、日中関係を揺るがす食品問題や、北京五輪などのイベントが
相次ぎ、何かと事欠かない1年だった(まだ終わっていないけど)。

メディア発信者としてそんな歴史的事象の中に翻弄されたが故、
落ち着いてメディアをウォッチできていなかったことに、はっとした次第。

というわけで、3日午後。

P1190507

今年の日中メディアが伝えたこととその影響を客観的におさらいしよう、と、
「2008 日中コミュニケーションフォーラムin北京」へ参加しました。
※このフォーラムは、中日伝播中心の主催で、年に2回ほど開催されています。

今回のテーマは
「これからの日中コミュニケーションのあり方とメディアの課題」

開会の挨拶で、中日新聞事業促進会の孫東民氏が『論語』の言葉、
「日中は、和して同ぜず」と、それぞれは自分のものを持ちつつも、
協調していく大切さを伝え、フォーラムはスタート。

P1190529

北海道大学の高井潔司教授からは、
「2008年の日中相互報道の総括」と題して、
北京五輪での日中報道の相違点を具体例に説明。

「中国のメディアは、五輪を通じていかに中国がすばらしいかをアピールし、
日本のメディアは、周辺で起きた事件や開会式の問題などを誇張し、
ホスト国としての資質を問う報道姿勢が目立った」

中国はイメージアップと、国内の安定を重視した 「二つの大局」 を
日本は人権問題や、報道の自由の保障といった 「中国問題」 に
目を向けた。ある意味、両国メディアの間にある乖離を示した。

P1190536

TBS北京支局特派員の藤原大介記者は、5年間の特派員生活の振り返り。
事件を報道する中で、国民感情が取り残された点を感じたこと、
両国の国民は90%以上が、自国のメディアから情報を収集し、それに基づいて
物事を判断しているというデータを挙げ、マスコミがそれぞれ相違のある報道を
行うことで、受け手の国民の意識にも影響を与えたことを指摘。

P1190544

休憩を挟んでの後半では、雑誌『経済』の陳言記者を司会に、
パネルディスカッションが行われた。パネリストには、企業、
ネット媒体の専門家、メディア研究の大学関係者と幅広い分野の方が揃い、
各自の持ち味を生かした報告が行われた。

それでもやはり、日中関係を揺るがす事件の耐えなかった08年で、
報道姿勢に相違が起こったことは、国民感情に大きな乖離ができた。

このフォーラムは、98年に発足したJCC日中コミュニケーション研究会の
中国版で行われているのだが、「相互理解を深める」という会の目的は、
まだ実現が遠いことを感じた。
発表を行った方々からも、そのような言葉が出ていた。

けれど、こうした会を繰り返し、お互いに意見を交換する場を設けることで、
徐々にお互いに違いがあることを認識し、其の上で、どのように付き合っていくことが
大事なのかを模索していくことが、これからの良好な関係作りに繋がるのだろう。

・・・

P1190546

発表を行ったTBS北京支局の藤原記者は、
5年間の特派員生活で体験したことを綴った本を、
自ら日中両言語で書いて出版しました。

『中国新思考-現役特派員が見た真実の中国1800日』
(日本僑報社:http://duan.jp/item/079.html

「来たばかりのころは、中国語は全然できなかったのですが」と、
多忙な仕事の傍らで猛勉強をし、今では素晴らしくご堪能に。
藤原さんを見習って、もっと勉強して、
中国の人たちと会話を楽しめるようにならなければ、
100年ここに生きていても、死んでいるのと同じことだな・・・

|

« 号外!! | Main | いざ北京!サンリオピューロランドがやってきた。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91857/43009433

Listed below are links to weblogs that reference 2008年の日中報道を振り返る・・・日中コミュニケーションフォーラム開催:

» 日中コミュニケーションフォーラムが開催 [北京メディアウオッチ 〔ブログ〕]
 日中両国間の相互理解の促進をめざそうとする討論会 「2008 日中コミュニケーションフォーラム in 北京」 が3日午後、北京市内の 「日本文化センター」 (国際交流基金北京事務所) で、両国のメディアや企業、大学の関係者ら約100人が出席して開かれた (主催・中日伝播中心=中日コミュニケーションセンター)。  同フォーラムは、2000年秋から定期的に開かれている。 今回のテーマは 「これからの日中コミュニケーションのあり方とメディアの課題」。  その中で、「2008年の日中相互報道の総括... [Read More]

Tracked on November 04, 2008 at 04:19 PM

« 号外!! | Main | いざ北京!サンリオピューロランドがやってきた。 »