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【書評】『さまよう刃』と少年犯罪と、桐生第一の責任と

読者の私にさえ、悔しさがこみ上げてくる。

犯罪被害者の心が置き去りにされている切なさが、丁寧に描写されている。

クスリを使って強姦した少女を、急性薬物中毒で死なせた上、
死体を遺棄して逃げていく、反省のかけらもない少年。
事の大きさや責任への自覚が足りないガキんちょだ。

そんな、更生する見込みのないどうしようもない奴が、
被害者や被害者家族に一生の傷となる事件を犯したとしても、
未成年だからという理由で、社会にかえしていいのか。

ただの殺人事件小説とは違う、
社会派小説として、込められているメッセージの重い1冊。

Samayou

『さまよう刃』 東野 圭吾
角川グループパブリッシング

そんな本を読んでいる最中に、こんな事件が起こるのだから、
余計に腹が立ってきた。現実で、やっぱりあるんだなぁって。

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20081114036.html
http://jp.reuters.com/article/kyodoNationalNews/idJP2008111401000388

桐生第一高校や、高崎健康福祉大高崎高校の1年生、
高校を辞めたであろうニートの少年3人が、女性を暴行。
いずれも強姦(ごうかん)の疑いで高崎署に逮捕された。

桐生第一高校がどうしても前面に押し出されてしまうが、
夏の甲子園に出場した際も、当の野球部員による
同罪の逮捕事件があったのだから仕方がない。

甲子園出場+そんな時に野球部員が逮捕
加えて、今回また強姦罪で二度目の逮捕者が出た。

これは大きい。

こういう、どうしようもない学生を一人二人抱えただけで、
一生懸命頑張って甲子園出場のイメージ作りに励んだ
桐生第一高校の評価はガタ落ち。

桐生第一の学生が、全員そうではないとは思うけど、
学校としては、甲子園というイメージ作りばかりに励むのではなく、
基礎となる学生の質を、もっと育てることに注力すべきだった。

それができなければ、
甲子園なんてメッキはいとも簡単に剥がれ落ちるのだ。

・・・

やっぱり春の甲子園は高崎商業だな。

聞いた話では、秋季大会・群馬予選で優勝。
関東大会まで勝ち進み、しかもベスト4進出。

春の甲子園出場は濃厚だとか!!

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