« トイレに続いて・・・排水管にスッタモンダn北京 | Main | 最後の桜かも・・・in北京 »

一足お先に?『南京!南京!』in北京!北京!

「一足」と言っても、日本での公開はまだ決まっていないようです
でも、日本でも是非公開して、皆さんに見てもらいたい映画ですね。

Img_1344

陸川監督作品の『南京!南京!』

Img_1348

既に1年以上前に撮影は終了していたにも関わらず、
上映までにいたる道のりは厳しかったのですが・・
(しゃおりんさんの『北京メディアウォッチ』に、
詳しく書かれています http://pekin-media.jugem.jp/?eid=546

ついに、公開の運びとなりました!!
で・・・日付がはっきりわかっていなかったのですが、
今日(22日)から公開ということを、
その日の朝になってネットで知り、即断!
初日の様子を見ようと、富力城のシネコン・双井UME映画館へ。

初日ということもあり、席はほぼ満席でした。

が、映画の途中で帰る人が私の視界に約3名(汗)

・・・

映画は、

「なぜ市民を殺す必要があったのだろうか・・・」

と言うことを、考えながら観させられました。

中国人の監督・スタッフによって作られた作品だけど、
かなり具体的に描かれていて、引き込まれました。

日本人兵士達が南京でたくさんの人を殺したり
従軍慰安婦を徴収する様も生々しく描かれているのですが、

こうした残虐なことを繰り返すうちに、
戦争や虐殺に対して悩む日本兵の姿、
日本人も中国人が怖かったんだろう、と同時に、
ふるさと日本を恋しく思い「帰りたい!」と叫ぶ兵士、
精神ギリギリのところで必死に生きている様子なども・・・

中国人が作った作品とは思えませんでした。

でも、この日本人の場面に大して、中国人から議論が起こっているようです。
「観せるための商業目的がにおう演出だ」
というのと同時に、陸川監督に対して、
「この親日派め!日本に同情しがやって」
という意見があったようです。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042201000622.html

そして、杭州での試写会&舞台挨拶では、
日本人俳優の中泉英雄氏が観客から「ばかやろう!」と罵倒される
場面もあり、一瞬会場が凍りついたそうです。

でも、ここで、戦争が終わって既に60年、理解を示す中国人もいて、
「彼こそ勇敢だ!」という彼を庇う応援の声が次々と上がり、
拍手が沸き起こったのを見て、中泉氏が涙を流したというエピソードが。

日中の人々が持つ思想のバランス感覚は、まだ難しいけれど、
少しずつ互いを思いあえるようになってきた・・・と、思います。

この記事を参照。
http://news.livedoor.com/article/detail/4121673/

陸川監督が自身のブログで綴っていたのですが、
http://blog.sina.com.cn/piggy

「南京大虐殺の映画はこれまでもたくさん作られ、象徴的なものになりました。
でも、私が長年たくさんの資料に目を通しこの題材について
皆さんが持っているもの以外の視点を探ってみたところ、
実はたくさん私たちが知らない、よく言えば忘れ去られた、
悪く言えば抹殺された史実がたくさんあることを知りました」

商業目的でも、日本に同情するでもなく、
できる限り色んな視点から事実に忠実になった陸川監督。

中国の歴史教育は、ある一点の視点のみ集中して教えられ、
それ以外の事実は知らされていないように教えられますが、
幅広い資料にあたって、違う視点もあることに気づいた人が、
それを多くの人に伝播していく時代も来ているのでしょう。

日本人は総じて、南京大虐殺について詳細に教えられていませんが、
日本でも是非公開して、中国の人と同じものを観て、
一緒に考えたいな、と思いました。

それにしても今回、日本人として映画を観ていて、
役者の皆さんの体を張った演技はすごかったです。

あと、日本兵の役者さんなど、確かに日本語を聞くに、
「あ、この人は中国人だ」ということは分かるのですが、
(「この人は日本人だ!」と断定できたのは、
主役を演じた角川(前述の中泉氏)だけ?かも)
中国人役者さんたちの日本語も、かなり上手でした。

なので、ついでにと「誰が日本人か」を
最後に確認を、とエンドロールを見ようとしたのですが、
その瞬間、満席のお客さんがいっせいに総立ち!
人がスクリーンを見ているのにゴミ掃除のおばちゃんまで出てきて、
「あんた、いつまで座ってるの?」という視線を向けながら、
大きな音を立ててゴミを集めまくっていました。

それでもエンドロールで役者を確認。
やっぱり日本人は、中泉氏と娼婦を演じた宮本裕子さんだけでした。
※幾人か、エキストラかな?下の方に日本人の名前が並び、
北京に演劇関係で留学中の、知り合いの名前も出てきました。

総合的に、ストーリーに引き込まれた優れた作品でしたが、
ちょっと意味不明だったのは、
ストーリーの中に出てくるドイツ人「ジョン・ラーべ」という人物の出し方。
彼は一体何者だろう・・・という思いを皆さん残したと思いました。

と、思いきや、
4月28日からは、この「ジョン・ラーべ」を主人公にした映画が公開。
(製作者は全然違いますが)これを見ればすっきりするかな・・・

Img_1345

と、これこそセットで見せる方こそ商業主義だよ・・・中国もなかなかやるなぁ。

たぶん、観にいきます(笑)

↓ここをポチッと押してくれたら、Emmyに気合が入ります
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ  にほんブログ村 動画紹介ブログ ニュース動画へ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« トイレに続いて・・・排水管にスッタモンダn北京 | Main | 最後の桜かも・・・in北京 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

ようやく私も見ましたよ~!

>中国人が作った作品とは思えませんでした。
本当におっしゃる通り!
日本人なら作れるかといったら、やはり作れない。あの悲劇に向き合うことができないのですね。
「南京!南京!」の上映も、日本ではまだ決まっていないくらいですからね……。

私が見たときは、観客が少なかったこともあるけど、エンドロールの最後までほとんどの人が見ていましたよ。

>それでもエンドロールで役者を確認。
将校の伊田を演じたのも、木幡さんという日本人俳優です。日本人助監督も、いい演技をしていましたよ。
Y亭のママも出てたね!すごいハマっていて、感激しました。^^

多くの人たちに見てもらいたい映画です!

Posted by: しゃおりん | April 29, 2009 at 03:33 PM

>しゃおりんさん
しゃおりんさんのエントリー拝見しました。
さすが、という文章ですね・・・一緒に見に行かれた
中国人友人さんの感想を今度もう少し伺いたいです。

>Y亭のママも出てたね!
え!? ドコですか!? やっぱり見逃したか・・・
思い当たるところは、娼婦宿の女主人とか、かな・・・

Posted by: koma | April 29, 2009 at 04:23 PM

南京大虐殺は世界的に誤解されています。

中核的な出来事は南京陥落時の城外における大規模な捕虜の殺害です。
父親(栗原利一)のスケッチブックでも7万余人と書かれています。
非戦闘時の7万余人の捕虜の殺害ですから、日本陸軍が軍の組織として行なったものです。
捕虜の多くは蒋介石軍兵士などです。

ただ、中国側の言う30万人説は戦闘時の犠牲者も含めた数として合理的な数です。
昭和12年7月の南京の人口は135万人です。
11月末の人口は50万人で、これに南京防衛軍15万が加わった65万人が日本軍の攻撃に晒されました。

否定派の言う20万人は逃げ場の無い貧民の数です。
小平市の警察学校と小平団地を合わせた(昔の警察学校の広さ)10万坪の安全区に押し込められた貧民の数です。

(65連隊のシャーカンおける2千人斬首は父だけが日本側の証人です。名古屋市の河村市長は無知なだけです。「ジョン・ラーベ」は城内での出来事しか書かれていないので日本人には誤解を与えます。)

Posted by: 核心 | November 06, 2009 at 01:22 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91857/44758759

Listed below are links to weblogs that reference 一足お先に?『南京!南京!』in北京!北京!:

» 話題の映画 「南京!南京!」 を見た! [北京メディアウオッチ 〔ブログ〕]
 1937年に旧日本軍が南京攻略戦で行ったとされる 「南京大虐殺」 をテーマに、中国映画界の若き精鋭、陸川監督がメガホンをとった話題の映画 「南京!南京!」 を見た。  戦争を知らない30代の監督に、あの深刻なテーマがどこまで描ききれるのか? 反日イデオロギーを全面に押し出した愛国主義的な教育映画になるのではないか? 正直、作品をあまり期待していなかったのは事実である。  それだけに、かえって強い衝撃を受けた。 「陸川監督そうきたか、してやられた」 といった感じ。 映画 「可可西里」 (日本... [Read More]

Tracked on April 29, 2009 at 03:24 PM

« トイレに続いて・・・排水管にスッタモンダn北京 | Main | 最後の桜かも・・・in北京 »