"一足お先"になるか? 『ラーべ日記(拉貝日記)』鑑賞 in北京
やはりこちらも「一足お先」になるかどうかわかりません。
むしろ「南京!南京!」よりも公開に物議を醸しています。
ドイツ・フランス・中国合作映画『ジョン・ラーべ(中国語名:拉貝日記)』
2009年2月に第59回ベルリン国際映画祭で初公開され、大きな反響を呼びました。
『John Rabe』公式サイト(ドイツ語)
http://www.johnrabe.de/
予告編
http://www.youtube.com/watch?v=bikBAnL7vJE
1937年12月。南京を日本軍が侵攻した最中、ドイツシーメンス社の
駐中国総代表だったジョンラーべ氏が、自分の会社敷地も含む
国際安全区(難民区)を高く掲げ、南京市民を守る様子を綴った「日記」。
この日記を元に描いたストーリーです。
まず、
犠牲者が多く描かれていた『南京!南京!』とは逆に、
安全区によって守られた人々が中心に映し出されていました。
しかも、
「南京大虐殺」そのものについてはあまり触れず、
「日本軍侵攻により陥落した南京」の市民を描いた映画でした。
※むごいシーンはそれなりにありますが。
正直、『南京!南京!』よりも、
冷静に鑑賞できる作品だと思います。
・・・
では、なぜ日本では『南京!南京!』よりも
「公開禁止」騒ぎになり、
「公開を求める署名運動」までが起こっているのか?
ちなみに「署名サイト」はこちらです。
http://www.shomei.tv/project-897.html
公開禁止のキーワードと思われるのは、
当時の昭和天皇の「おじ」にあたる人物、香川照之さん演じる
「朝香宮鳩彦王(あさかのみや・やすひこおう)」の存在。
彼は、この映画において完璧に「悪役」です。
個人的な視点で言うならば、一般観客はこれを観ると100%、
「この人が、南京大虐殺の悪玉だ!」という印象を持つでしょう。
これだけ悪いように描かれていれば、
日本の「ある一部の方々」には受け入れられないかもしれません。
それは、わかりました。
とはいえ、
「公開禁止」騒ぎの一番の原因がここにあるとしたら、
世界、中国は日本をどのように見るのでしょうか。
世界が当時の様子を描くのも表現の自由に基づいたもの。
それを日本国内で一般観衆が「観たい」というのも自由。
なのになぜ、悶着しなければいけないのか。
言論の自由は何か、改めて考えてしまいました。
・・・
映画はドイツ語がメインで、時折英語・中国語・日本語が登場。
中国の映画館なので、字幕は英語と中国語が並んで出てきます。
英語と中国語で「短い方」を追いかけるようにストーリーを
追ったのですが、やっぱり目が忙しかったです。
せめて台詞が英語だったら・・・なんて言っているくせに、
先日、日本で見た『ワルキューレ』はドイツが舞台であるにも関わらず
台詞が全部英語で、これはこれでちょっと「あれ?」という感はあり。
言語は自由ですが、観客はわがままです(私だけ?)
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Comments
>「公開禁止」騒ぎの一番の原因がここにあるとしたら、
世界、中国は日本をどのように見るのでしょうか。
おっしゃるとおりだと思います。
この署名サイトは、日本の恥ですね。
新作情報、今後も楽しみにしています。
ありがとうございました。
Posted by: 本屋幸一 | October 20, 2009 at 12:52 AM
>本屋幸一さま
コメントありがとうございます。
同じ解釈かもしれませんが、
「署名サイトが恥」というよりも、
「署名を起こす事態にまで発展した」ということが、
恥ずべきことだと思います。
Posted by: emmy | October 20, 2009 at 01:00 PM
南京大虐殺は世界的に誤解されています。
中核的な出来事は南京陥落時の城外における大規模な捕虜の殺害です。
父親(栗原利一)のスケッチブックでも7万余人と書かれています。
非戦闘時の7万余人の捕虜の殺害ですから、当然、日本陸軍が軍の組織として行なったものです。
捕虜の多くは蒋介石軍兵士などです。
ただ、中国側の言う30万人説は戦闘時の犠牲者も含めた数として合理的な数です。
昭和12年7月の南京の人口は135万人です。
11月末の人口は50万人で、これに南京防衛軍15万が加わった65万人が日本軍の攻撃に晒されました。
否定派の言う20万人は逃げ場の無い貧民の数です。
小平市の警察学校と小平団地を合わせた(昔の警察学校の広さ)10万坪の安全区に押し込められた貧民の数です。
(65連隊のシャーカンおける2千人斬首は父だけが日本側の証人です。名古屋市の河村市長は無知なだけです。「ジョン・ラーベ」は城内での出来事しか書かれていないので日本人には誤解を与えます。)
Posted by: 核心 | November 06, 2009 at 05:23 PM