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【レビュー】『建国大業』 中国の人は必ず観なさい!!

…と、政府が言って憚らないような気がしたので、
決して13億のメンバーではないけど観に行ってきました。

現在、全中国で大々的に上映中の
『建国大業』(韓三平監督、毛沢東:唐国強、将介石:張国立)
タイトルから、いかにも建国60周年の記念映画って感じでしょ。

Jianguo

予告編 
http://video.sina.com.cn/ent/m/c/2009-06-30/161745890.shtml

詳細
http://ent.sina.com.cn/f/m/jgdy/index.shtml

ポスター中央に毛沢東と将介石、ということから見ても、

毛沢東率いる共産党と将介石率いる国民党の内戦がテーマで、
最初は不利な状態にあった毛さんがだんだん好戦していき、
悪者の将介石は追い込まれて台湾へ逃亡。1949年10月1日に、
めでたく中国共産党の中華人民共和国が誕生しました。

という、中国共産党プロパガンダの匂いがぷんぷんする
ストーリーが先読みできてしまいそうな映画です。

が、新聞、サイト、バス停の看板でもデカデカと宣伝されているので、
「60周年のために、これを見ないといけないかもしれない・・・」
という気分になってくるから不思議なものです。

映画好きなら、なおさら、ね。

北京では、53の映画館(9月30日現在)で上映し、
私が行った双井の「UME国際影城」というシネマコンプレックスでも、
朝9時半から夜10時前の回まで、1日12回上映(9月30日現在)。
午後3時15分ごろ着いて、3時半の回を購入。

原価70元のところ、昼間割引で40元(500円ちょい)。

先に席を指定するのですが、既に満席近い状態。
前が好きだからいいけど・・・と、空いていた2列目の中央を選びました。

中国でも映画をよく見るので、最近は、中国語が完璧ではないくせに、
どんなストーリーかが大体わかるようになりました。映像の特権です。

上映時間は2時間ちょっと、長さ的にはちょうどいいかも。

映画のストーリーは、

毛沢東率いる共産党と将介石率いる国民党の内戦がテーマで、
最初は不利な状態にあった毛さんがだんだん好戦していき、
悪者の将介石は追い込まれて台湾へ逃亡。1949年10月1日に、
めでたく中国共産党の中華人民共和国が誕生しました。

というものでした。
予想したものと一寸の狂いもない、裏切らない出来です。

純粋に「映画」を楽しみたい私としては、
出来事をなぞるだけでない、エンターテインメントの要素を演出して
ほしかったです。これでは映画ではなくただの「記録映像」です。
たとえば、その中で戦う人たちの心情とか、
兵士達と触れ合う毛さんとか、最後まで戦う将さんの心情とか、
ラブストーリーとか(いや、それはいらないか・・・)

で、前にみた「非誠勿擾」「南京!南京!」よりひどかったのは、
館内が始終うるさかったこと。こんな賑やかな映画館は初めてです。

始まった途端、携帯電話が鳴り出してその場でしゃべっている人、
前で(つまり1列目)携帯の液晶を光らせて見て笑っている夫婦、
後ろの列ではしょっちゅう席を立っているのか、私の席は押され続け、
退場者は後を立たず、携帯が鳴って「うぇい」とか言って走ってく人、
挙句には、映画の最中ずーーーーーっと騒ぎ続ける子供まで・・

国民党軍の空爆シーンで子供が騒いだ時には、何度、
「国民党!ここにいる共産党のガキンチョに爆弾落とせ!!」
心で叫んでいたことか(あくどい)

そして、
「中華人民共和国誕生」の文字が出て、華やかに天安門か
中南海が映し出される感動のラストシーン!!

・・・という所で出てきた服務員。
偉そうに腰に手をあて、スクリーンのど真ん中で仁王立ち

・・・・ペットボトルを投げつけようと、本気で思いました

そんな訳で、映画は終わりましたが、
隣に座った人と始まる前に少しおしゃべりをしていたので、
何気に感想を聞いてみました。

Emmy「你感覚怎麼様(どう思いましたか)?」
隣の人「挺不錯(悪くないね)」
Emmy「館内がすごくうるさかったから、
    私、みんなつまらないと思ったと感じたんですが」
隣の人「この話は、みんな既に知っていることだから、
    今見ても、真剣に見なかったんじゃないかな

Emmy「じゃ、どうして観に来たんですか???」

と、聞きたかったけど、野暮な質問だと思ったので飲み込みました。

みんな既に知っているかもしれないけど、
日本人の、ましてや中国の国旗にある星の数さえ
よく把握していなかった私には、この映画を見ても
わからなかったことがたくさんありました。

・将さんが、なぜ共産党を「武力」でつぶそうと思ったのか。
・毛さんは、なぜ戦場に行かないでずっと河北省保定に篭りっきり
 だったのに、勝っていったのか。なぜ知名度が高かったのか。
・毛さんは、なぜタバコに夢中で爆撃受けても寝てるくせに信望があるのか。
・なぜ将さんは台湾へ逃亡してからも、戦争を続けたのか。
・アメリカ合衆国は、なぜ台湾に資金援助をしていたのか、
 翻って、共産党の軍資金はどこから出ていたのか(ソ連か?)。

これら全部「みんなが知っているから」という前提ですっとばして、
毛さんのかっこよいリーダーシップと、将さんの悪者ぶりを大げさに
演出したのかもしれませんが、本当に、私が改めて知りたかった
「痒いところ」には全然手が届きません。

で、もうひとつ。
・なぜ、前線で戦う兵隊にクローズアップしたシーンや、
 街中の一般国民が全然出てこなかったのか
(台詞がない)。

毛さんって、人民のために何をしたんだろう・・・という不思議が残りました。

とはいえ、「すごいな」と思ったこともひとつありました。

それは、
「毛沢東役をやった人、超本物に似てた!!」ということ。

唐国強という役者さんのようですが、
彼はきっと、どんな映画に出ても毛さん役を貫くでしょう。

13億の人口にして、探せばいるものですね。

「映画」という娯楽を楽しみたい人にはお勧めできませんが、
改めて「中国は毛さんなくしてはならない」ことを確認したい人、
国家生誕60周年を実感したい人は、見に行った方がいいと思います。

なにはともあれ、国慶節快楽movie

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