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『これが日本人だ!』著者・王志強さんと『日本人』を語り合う

11月26日

9月にレビューを書いた『これが日本人だ!』の原作者である
王志強さんと北京市内の有名浙江料理店『孔乙己』で会食しました。

Img_4701
原著を手にする王志強さん(右)と、翻訳された小林さゆりさん(左)
私の手には、お二人のサインが入った著書heart04

当時のエントリー 【レビュー】『これが日本人だ!』
http://koma.cocolog-nifty.com/emmy/2009/09/1-fccf.html

この本を翻訳し、日本の人たちに向け出版された
小林さゆりさんがこの席を設けてくださいました。

今回のメンバーは、この本のレビューを書いた北京市内のブロガー
ひろちゃいなさん
と、レビューを掲載した日本語フリーペーパー
『TOKOTOKO』の大西編集長『SUPER CITY』の橋口編集長の計6人。

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「杭州」を省都に置き、紹興酒で有名な「紹興」を持つ浙江省。
海辺だけに、店員さんのお勧めは「黄魚」料理
他にもトンポーロウ(豚の角煮)や独特な涼菜(前菜)がずらり。

beer beer beer

王志強さんは、1955年北京生まれ
文化大革命の頃は中学生であまり通学できないままの卒業。
その後、労働者を経験ののち、四川の大学へ進学し理系の道へ。
83年の日本語研修時代を経て、91年から現在まで日本にご滞在とか。

昔から調べることが大好きで、日本に住んでからは
「日本人」「日本」に関することに対する好奇心がさらに強まったそう。
当時、ジャケットのポケットに辞書を入れて、都内の図書館へ通いつめ、
「日本人の気になる所」について資料を漁って丹念に調べたことが

この本の出版に繋がったそうです。

天皇陛下の誕生日には、皇居で日本国民と一緒に日の丸を振った
なんていうエピソードも、面白おかしく聞かせていただきました。

sun sun sun

「今度は逆に、小林さんが『これが中国人だ!』を執筆されて、
王さんが翻訳して中国で出版すると面白いかも」という話が出てくると、

「中国人は民族も土地柄も複雑で、『これが中国人だ』と一括りに
言うことはできません
。逆に日本人は、単純明快でわかりやすい
私は歴史の長さと、その国の人の複雑さは比例すると思う」と解説。

インドやエジプトなどはもっと複雑で、逆にアメリカ人はわかりやすさの
代表的立場かもしれません。確かに・・と納得してしまいました。

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そんな王さんに対して、皆さんから著書の内容に関して色々質問が
飛び交いました。ひろちゃいなさんは、ご自身のブログ記事を
印刷して持参してくるほどの気の入れようです

著書は、中国人の視点から見た、日本人に関する解説書。
良い点も悪い点も赤裸々に綴られているので、日本人として聞きたいことが一杯。

日本人は創造力がなく、マネしかできない。そのマネは上辺だけで、
本質を見ない」と書かれていた箇所に対しては反対。日本人はむしろ、
『何故、これはこうなったんだろう』という本質を考える。
だから、その本質を曲げないで新しいものを創造してきたのではないか」

という質問に対して王さんは、
「日本人は「好奇心」が旺盛だと思う。だから、他の文明や道具などに
関心を持って、本質を見るよりもせっせと真似してきたという印象でした。
確かに、今回の原書は90年代に私が調べたことを書いたものであって
現在の日本とは少し時代が違っているかもしれない。」

と仰ったことに付け加え、
「当時は、日本がこうして経済発展してきたことについて欧米が非難した
けどむしろ今は、中国が日本などから叩かれるようになっている
発展している所に対しては、常に停滞している所がやっかみますね。」

納得です。いまや日本のメディアもそう。中国を非難する方向で伝えると、
売り上げが上がる、という傾向にあります。市民が求めているからか、
ニーズに応じないと、業界が成り立たない資本主義メディアの性か…

そして、私が一番、違う!!と思っていたこと、
刺身は醤油とワサビの味しかない、という解説は反対。
刺身はそういう味でなく、魚の持つ風味を味わうものです」と反論すると、

横から長野県出身の小林さん
「でも、私も刺身は醤油とワサビの味しかしない・・」 おっとと・・・(汗)
いや、北海道と群馬に住んだ経験のある私としても、内陸にある
群馬の刺身は風味が良くなかったことを重々自覚していますが・・・
ここは「北海道の人間」である立場の自分をとって反論しました。

これに対して、「確かに当初はそう思った。でも今は、刺身の味には、
1.食感(食べ応え・歯ざわり)、2.魚そのものや醤油やワサビの味、
3.“気” (口の中に広がる風味) があることに気づきました。」
と 王さん。

素直に当初のことを認める潔さと、
こんな奥深い日本語を使いこなすことに、ただ感心するばかりでした。

その後、本には登場しなかった日本人の「米文化」の話で盛り上がり。
どんな米でも粒粒がしっかりしてふっくら炊けるIHジャーの開発など、
客観的に見れば、日本人の「米」に対する粘りっ気ある執着心も
外国人には「これが日本人だ!」と思わせる一面
なのかもしれません。

riceball riceball riceball

本を読んだ時には、日本人として「納得できない」部分もありましたが、
こうして実際に王さんとお話をすると、「日本人の私が思っていた
『日本人像』は、外国人が見ると、こう見えるんだな~」

ということを客観的に感じさせられて、これもまた興味深かったです。

Img_4708

皆さんの質問や体験談、日本人や中国人観も楽しく聞かせて
いただき、王さんの話に引き込まれるうちに、時間はあっという間に10時。

すると、閉店を待たずに従業員達が、
お客の隣でおもむろに食事を始めてしまいました(驚)

Img_4697

「こ、これが中国人だ~!!」

全員がそう思ったことだけは、間違いないでしょう。

20091126_527559 

何故かわかりませんが表紙のデザインが変わりました。
日本各地の書店およびアマゾンなどのネットで購入できます。

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Comments

うわ~、すっごく詳細でわかりやすい記事をありがとうございます!
すごいっ!! 私、メモをとっていたのに、簡単にしか書いていない。反省。 
(--;)。。。

KOMAさんがいろいろ質問してくれたこと、王さんも喜んでくれたことと思います。
また、このような機会がありましたら、よろしくお願いいたします~~!!^^

Posted by: しゃおりん | November 27, 2009 at 04:01 PM

しゃおりんさん

お疲れ様でした!
いやいや、もっと色んなことを話したつもりなのですが、
忘れないうちに、と今色々詰め込んで書いてみても、
やっぱりメモを取らないと忘れてしまうものもありますね・・・・

Posted by: KOMA | November 27, 2009 at 05:00 PM

追伸です:

> 横から長野県出身の小林さん、
> 「でも、私も刺身は醤油とワサビの味しかしない・・」 

まあ、これはご愛嬌というか、受けねらいというか、そういうのもあったんですが……。 ^^:)>

たしかに、北海道や沿海地方で生まれ育った人と、“陸の孤島”長野県人の味覚の違い、というのは、あると思います。

Posted by: しゃおりん | November 27, 2009 at 06:15 PM

しゃおりんさん
あはは・・・いやはや、「愛嬌~♪」って感じしましたよ。
なので私もつい「おっとと」と、ずっこけてみました。

日本人も、一括りに「これが日本人だ!」とは言えませんね゜.+:。(*´v`*)゜.+:。

Posted by: koma | November 27, 2009 at 06:42 PM

中国初訪問 上海空港で飛行機のタラップを降りると、ラー油とお酢のニオイ。北京空港はホコリっぽいニオイ。南京空港は伝統文化の香り。成田空港では醤油とワサビのニオイだった。日本女性の服装は贅沢品、スタイルは中国人女性がスマート。「これが日本人だ!」 

中国人の北海道訪問は、どんな “気” (口の中に広がる風味) を感じるのだろう? 王志強さん、ぜひ北海道にお出でください! レストランの従業員が、王志強さんを囲んで食事をするかもね…。

Posted by: 北海道人 | November 27, 2009 at 09:34 PM

北海道人さま

なるほど、成田空港にはそんな匂いがあったのですね。
千歳空港じゃなくて。

在北京の日本人女性は、しゃおりんさんはじめとして
スマートな女性が多いですよ。

Posted by: koma | November 30, 2009 at 04:56 PM

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» なんと!表紙が変わっちゃいました 『これが日本人だ!』 [北京メディアウオッチ 〔ブログ〕]
 そんなことが、この世の中にあるのでしょうか?? そう、ウソみたいな本当の話なのですが……。  9月初めに日本で出版されました 『これが日本人だ!』 は、(王志強著、小林さゆり訳、バジリコ刊)は、初版第1刷および第2刷の本書カバーに使用された写真に関し、肖像権等の問題が発生したため、このほどカバーを変更し、再出荷をすることになりました!!  そう、表紙がなんと、一新されての再スタートです!  ちなみに、この件に関して、出版社側の過失は一切なかったということです。  新しいカバーのもの... [Read More]

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