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近藤大介さんを囲んで日中あれこれ・・・『北京茶旅読書会』開催!!

12月9日

北京市内の「サロン・ド・千華」で、第4回目くらいとなる
「茶旅読書会」が開催されました。この読書会は月に1回くらいの
ペースで北京に住む暇している駐在員Sさんが呼びかけ、
北京で「本を出している」人をゲストに招き、その著書を紹介しながら、
本の背景やさまざまなことを語るもの。

そして今回のゲストは、講談社(北京)文化有限公司の近藤大介さん
近藤さんは入社後、月刊誌・週刊誌の記者・編集などの経歴を経て、
現在は北京の現地法人で副総経理(日本の副社長)、中国駐在代表。

東アジアの取材経験が豊富でこれまでも本を書かれているのですが、
今回は7月に出版された『日・中・韓「準同盟」時代』(光文社)がテーマ。

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左から、茶旅読書会主催者のSさん、近藤大介さん、高原基彰さん。

今回は、ゲストに中国社会科学院の高原基彰さんも交えて、
参加者も読書会最高記録の37人が参加し、盛り上がりました。

近藤さんが、本を書こうと思ったきっかけは、
2005年11月に、小泉首相が記者会見の時に発言した内容
「日本はアメリカとの関係作りに励めばいい」と言い放つ
当時の首相に、「いつまでもアメリカにすがりついている場合じゃない。
これからは、アジアとのつながりを大事にするべきだ!」と反論・・・

・・・しようとしたら、質問を打ち切られたとのこと

そこで質問したかったことを綴って最初に出版したのが、
『日本よ 中国と同盟せよ!』(光文社)だったそうです。

こうした、少しひょうきんなトークを展開する近藤さんの話に、
ついつい皆引き込まれ、近藤さんを囲んでの質疑応答会が始まりました。

P1230995
本当の意味で「近藤さんを囲んで」しまっていました。

皆さんの質問も、かなり率直でした。
政治のこと、外交のこと、今後のアジアにおける日本の役割。
私なぞは、中国の出版ビジネスが完全国営体制から日本でいう
独立行政法人的立場
になる話や、日本の書籍に関する
版権ビジネスがどのくらい儲かっているのか?
なんて質問してました。
※これもまた面白かったですが、長くなるので後日。

その中で一番興味深かったのは、留学生Xさんの質問。
「今の日本国民は、日本の内側を向きすぎていると思います。
国民が、もっと中国や海外に目を向けるようにするために、
マスコミとしてどうすればいいと思いますか?」

・・・ちょっと言葉を翻せば、「扇動」になりかねませんが、
普段「伝える仕事」をしている私としても非常に興味深い質問。

これには近藤さんはじめ、一緒にいた新聞記者さんもテレビ記者さんも
「確かに、そうあればいいのだけど・・・」と難色を示した回答。

回答の流れはこんな感じ。

今や、視聴率や発行部数で経営が成り立っているマスコミでは、
先に国民が関心を示すものを伝えようとしている

そして、国民が見てくれるものを流す方が支持を受け、
国民が最初から理解しにくい日中関係などは見てもらえない。

「今や、人気タレントの凋落や、注目を集めている政治家が
視聴率を取るからね」
という話になると、当然のことXさんは、

「じゃ、その視聴率を取る政治家が、テレビや新聞を通じて
もっと日中関係のことを伝えればいいのに!!」
と展開。

それには皆で「最近じゃ、政治家も選挙に当選するためにも、
国民が関心を持っていることを公約に上げているからね

日中関係や世界に視線を置くより、地方が選出するだけに、
海外の話をする前に目の前の道路をなんとかしてくれ、って感じに
そこに住んでいる人の暮らしに関わることをする方が優先になる。」

う~~~、国民に媚びすぎ。これぞ民主主義の功罪

日本にある「選挙」という制度は、国家を形成する上で
「国民」を主体に、いわんや大事にしているのだろうけど、
逆に言えば国全体としての方向性、いざという時の決定は遅く、
国家と国家の「マクロ」的な動きに対しては足かせとなっている。

それが、不景気から立ち直れない要因にもなっているかもしれない。

中国の方が、余程速いスピードで対策を打ち出し実施し、
不景気の影響も有る程度で留まっている。
対日&諸外国との外交でも、日本は度肝を抜かされている。

そして、今日はある方から面白い話を聞いた。

「日本が外に目を向けるようになるには、一回崩した方がいい
韓国はかつて、破産寸前までの金融危機に陥ったことを糧にして
欧米をビジネスの相手にするようになった。今やそれなりの企業に
就職するためには、英語力は当然のスキルになっているほどだ。
日本は今でも、"ひとまず国内で何とかなっている"から、
なかなか外に目を向けないのではないか」

荒治療かもしれないが、かつての首相が言った言葉を借りれば、
日本は一度ぶっ壊す勢いで建て直す覚悟が必要かもしれません。
まだ、国内を何とかすれば、海外との繋がりは二の次・・
という風潮が漂っているのかもしれませんが、
いつまでこの状態が続くのかは、今や不透明というところです。

話はずれましたが、そういうことも総合して、
近藤さんの著書にあったように、今後は老いぼれた夫(アメリカ)に
すがる妻(日本)ではなく、身近な外国である中国・韓国を見て、
新しい時代に対応しうる体制にもっていかないと!!

という思いを強くした読書会でした。

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最高人数37名!!・・・の一部で集合写真。

今回紹介した本は、この2冊です。
  

その他、私が手にしているのは、私の先生でSさんの先輩にあたる
最北独立行政法人大学・遊川和郎先生の『強欲社会主義』
Sさんが手にしているのは、暇している駐在員も登場する
作家・黒木亮氏の『排出権商人』
高原さんが手にしているのは、ご自身の著書『現代日本の転機』

色々な本が紹介されました。

※追伸:CCTVでは今、小沢一郎氏の北京訪問、
人民大会堂で開かれた晩餐会のニュース
が流れ、
同行若手議員へのインタビュー特集が組まれました。
日本じゃ、どのくらい報道されているでしょうか・・・

面白かったのは、靖国参拝に関して民主党某議員が話した内容。
「靖国参拝をする政治家もいる。でも、参拝に関しては皆様々です。
中国側で、一人が参拝しただけで、日本の政治家が皆こういう姿勢
だと解釈をされないように、もっと中国と交流していきたい。」

CCTVで、こういう発言が流れるようになりました。
政府の姿勢がそのまんま反映される中国のメディアです。

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