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中国海南島にて-戦時日本の被害者"アポ"と、今の日本の"若者達"4

戦時日本軍の被害を受けた"アポ"を訪れる海南島道中も最終日。
※詳細は『ハイナンNET』 http://hainannet.org/

rain rain rain

1月1日。海口は雨、初日の出は拝めず。

朝8時、ニッポン放送の新春番組に電話出演。
「寅年だけに、今年『トライ』したいことを教えてください」
「そうですね・・・残す未踏の省を3つ踏破することです!」

とはいえ、残す未踏の地と言ったらチベットとウイグルなのだから
・・・いつになることやら。

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海口のバスターミナルにて、
海南島名産・珈琲で有名な「福山」行きのバスチケットを購入。
途中で降りて、サイドカー付きバイクタクシーに3人で乗り込み、
一路アポの住む村の入口まで。

今回のアポは、三亜周辺に住む黎族や苗族のアポと違い、
漢民族のアポ。少数民族だから、漢民族だから、という
区切りなく、日本軍は山奥の奥まで侵略の道を進みました。

今の自分達でさえ、訪れるのが大変な場所に、
よくやってきたものだな、と変な意味で感心します。

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迷いながらアポの家に到着。
養女、という2人の娘さんとその子供達に囲まれるアポ。
お正月ムードはないけれど、ひとまず1月1日が祝日、
1日が金曜日なので、2日・3日は土日であることから3連休。

子供達は、訪ねて来た日本のお客さんが嬉しくて、
思い切り一緒に遊んでくれました。

Img_7239

ふと、アポが立ち上がり、台所へ行って・・・昼食作りを開始。

おいしい昼食を作ってくれました。

私はこの日、夜までに海口から船に乗る必要があったので、
2時ごろ先に失礼をし、福山より大きな「臨高バスターミナル」から
高速を飛ばして海口へ戻りました。

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都会へ戻るにつれて、アポ達の住む村が遠くなり、
なんだかおとぎの国のような気さえしてきました。

・・・

お会いした7人のアポ達は、みんな現地の言葉を話し、
私たちと普通に会話をする時は家族の人が通訳をしてくれたり、
ボディランゲージで会話をするのが精一杯という人ばかり。

でも、私たちが訪ねると、笑顔で、泣いて、無言で
様々な表情や態度で共通して「歓迎」してくれました。

中国人は今の子供達にも、日本の侵略時代のことを叩き込み
日本人を恨むことを教えます。それだけに、実際被害を受けた
アポ達にとっては、そんな日本軍の、子孫かもしれない若者達を
迎え受け入れることは、相当葛藤したかもしれません・・・

でも、今の姿を見ていると、本当にフレンドリーです。

きっと、交通も不便な農村まで、一生懸命行き方を探して、
何度も来てくれる、そういう日本の彼女達の姿勢が通じたからか、

日本には、かつての日本軍など『敵』もいるけれど、
アポ達を保護して、助けてくれる『味方』もいることを解ってくれたからか。

そして、

今回、海南島を訪れた彼女達は、年に1~2回はここへ来ているという。
ここまでの彼女達のモチベーションが、あってこそなのだろう。

「日本は昔、アポ達を傷つけることで軍として、政府として利益を得た。
その日本に生まれてきた以上、私たちはその日本政府によって今の
生活を保護されているのだから、当時のことも無関係ではないと思う」

「アポ達が他人によって傷つけられたことは、別の視点から言えば
私たちの日本社会にもある"いじめ"や"暴力"も根本は同じ。
アポのことを、他人事とは思えないし何かしてあげたいと思う」

動機付けは、参加する子達それぞれだけど、
20代の若者達が、戦争のことを自分達で勉強し、
自分の考えをしっかりもって行動している。

私はこうした人たちが日本にいることを伝えたいと思った。

戦争を知る人は、時と共に減っていくのが自然の掟。
どれだけ、体験した人たちの話や歴史を聞き学び、
後世に伝えられていくのかが、これからの鍵になると思う。

日本人が、戦争について学ぶ目的は、
「ただ、戦争のない平和な世界を希求するため」
中国人が、戦争について学ぶ目的は、
「中国が被害を受けた教訓を生かし、
今後敵国に攻められないような先進国に発展するため」
※中国の人から聞く、率直な回答をまとめた。

戦争を学ぶ目的はおそらく違う。
だけど、明らかに中国人の方がモチベーションも高く、
戦争について詳細に学んでいることは事実。

日本人も、加害国として、被害国として、敗戦国として、
戦争のことを考え続けていくことが、日本以上に戦争について
学んでいる中国の若者達とも、アポ達とも、対等に話し合える
ことに繋がっていくのではないかと思う。

まずは、
今回海南島を訪れた日本の20代達のこうした歩み寄りが、
アポ達の心の傷を癒し、進展するステップになっていくと信じたい。

この取材で参考資料とさせていただいた
『ハイナンNET』 http://hainannet.org/
女たちの戦争と平和資料館『WAM』http://www.wam-peace.org/jp/index.php

の皆さん、ありがとうございました。

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