« 【書評】『排出権商人』は世界を席巻するか、それとも・・・ | Main | 中国北京の立春(Not春節)in2010は・・・ラジオに出演します »

北京から札幌の空へ-「お婆ちゃん、ありがとう」

1月28日、木曜の朝。

「北京から行くのは大変だから、電報送ってもらえればいいよ」

両親から言われて、心で詫びた。

春節前でチケット少値段高。直行便は水曜と土曜のみ。
そういう訳で、急遽札幌へ行くことはなくなったけど、
その無礼を詫びるべく、電報と花をネットで注文した。

花屋のサイト 「寒冷地にはお届けできません」

にもめげず、速攻で札幌へ飛んだ母に代理購入を依頼した。
結局現地で買っても、ブリザードフラワーだったらしい。

そんな、氷と雪に閉ざされた1月末の札幌で、

母方の祖母が急逝しました。享年86くらい。

西安帰りの翌夕、父母姉の三方向から一斉にメールが来て、
「一旦心臓が停止したけど、復活した。でも長くて1ヶ月か」
と言われてから10時間後の訃報。まさかこんなに早いとは・・・。

予知夢をよく見る私は、実はそんな前日の朝、
自分が殺されそうになる、という奇妙な夢を見ていた。

私は、産まれた時から各地転々とした人生を送ったので、
一緒に暮らしたことはなかったけれど、
父方の祖父母は私が物心付いた時には既に亡き、
私が「お婆ちゃん」と呼べる人は1人だけだった。

逆に、母の姉弟は母しか結婚していないので、
お婆ちゃんが「孫」と呼べるのは私と姉だけだった。

幼い頃から札幌へ里帰りすると、泊まったのは母の実家。
行くたびにいつも可愛がってくれた。

大学院でたまたま札幌に暮らした2年間も、
休日になると南北線に乗って、真駒内からじょうてつバスに乗って、
山にあるこの家に足を運んで(わかる人だけわかる地理関係)

7時以降はバスがなくなるので、泊まっていった。

でもこの頃から、老いの予兆はあって、
卒業前に挨拶に行った時は、私が事前に「行く」と
言っていたのに、当日訪ねたら忘れていて驚かれた。

お爺ちゃんが他界してから、何の縁か13年。

そういう時期だったんだろうな・・・。

改めて、電報注文サイトの画面に向かった。

電報の文面を考えていた。
例文の「故人の生前を偲び・・・」とかいう言葉は腑に落ちない。

いつもの流れで、
「中国の大地から、もっと大きな空へ旅立ったお婆ちゃんへ」
では、自分に酔っているみたいで恥ずかしい。

色々考えた挙句、やっと出てきた言葉は、

「お婆ちゃん、ありがとう」

不器用な言葉だけど、それしか出てこなかった。

でも、やっと搾り出した言葉に、
これ以上、重みあるものはなかったと思う。

やっぱり自己満足みたいだけど。

葬儀が終わって、
母が、携帯電話で撮った写真をメールで送ってくれた。
花に囲まれた祭壇の真ん中に、遺影となって飾られたお婆ちゃん。
不思議な気持ちと寂しさが交差して、涙が出た。

この中にいる人は、本当に大きな空へ旅立って行った・・・

お爺ちゃんお婆ちゃん、と呼べる人がこの世からいなくなって、
今は、私の父母がお爺ちゃんお婆ちゃんになって、
私が産まれてから流れて行った「34年」の大きさを改めて実感した。

お婆ちゃん、本当にありがとう。

・・・

お婆ちゃんといえば、年末年始に訪れた海南島で、
一緒に訪ねた子の一人がこんなことを話していた。

「自分のお婆ちゃんが数年前に亡くなった時、
上京していて、あまり最後は何もしてあげられなかった。
今、アポ(海南島のお婆ちゃん)を頻繁に訪ねているのは、
自分のお婆ちゃんにしてあげられなかったことを、
精一杯やりたい、という思いもあるのかもしれない」

その言葉が、今、リフレインしている。

そう、"お婆ちゃん"という人は、世界中に存在している。

ひょっとすると、これからは世界中のお婆ちゃんが、
私にとってのお婆ちゃんになるのだろう。

世界中のお婆ちゃんが、一日でも一年でも長く
元気でいることを、まだ寒い北京で改めて願った。


bell 海外生活ブログ村 「北京情報」部門1位獲得crown
↓ここをポチッと押してくれたら、ますますEmmyに気合が入ります
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ  

|

« 【書評】『排出権商人』は世界を席巻するか、それとも・・・ | Main | 中国北京の立春(Not春節)in2010は・・・ラジオに出演します »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

こんにちは。
久しぶりにおじゃましたら、おばあさまがお亡くなりになったのですね。
お悔やみ申し上げます。

実は私もブログで書いたのですが、1月27日深夜に主人の母が他界しました。主人の実家は北広島なので北海道へ行ってきました。
おそらく数時間違いでしょうかね。

何かあるときには夢や、ふと呼ばれたりと「何か言いに来てくれる」というのは、私も同じです。義母もやっぱり来てくれたようでした。

遠くてもちゃんとおばあさまがEmmyさんのことを守ってくれてますよ。ご冥福をお祈りします。

Posted by: Hideyo | February 10, 2010 at 08:30 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91857/47446132

Listed below are links to weblogs that reference 北京から札幌の空へ-「お婆ちゃん、ありがとう」:

« 【書評】『排出権商人』は世界を席巻するか、それとも・・・ | Main | 中国北京の立春(Not春節)in2010は・・・ラジオに出演します »