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夢の扉:駒崎弘樹さんの「待機児童問題、病児保育問題への取り組み」をご紹介しました

『夢の扉』 2011年1月30日放送は、
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20110130.html
※バックナンバーページに格納されたので、リンク変えました。

「日本の保育環境を変えて
仕事と育児の両立が当たり前の社会を実現したい」

という目的のために日々努力し続ける、
NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんを紹介しました。

私が駒崎さんを最初に知ったのは、友人が紹介してくれた1冊の本。

「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方

子どもが熱を出すと、保育園では預かりを断る…という話、
実際に子どもを持たない私は知りませんでした。

更に、預かりを拒否されても仕事を休めないお母さんの苦悩、
逆に仕事を休んだがために解雇になってしまう話などの、
理不尽な話も聞いて、

「今の日本は、なんでこうなったんだろう…」

という思いを抱えながら、

フローレンス駒崎さんの生み出した「病児保育サービス」
伝えることで、少しでもこの現実と、こうしたサービスの存在を
知ってもらえれば、という思いで取材をさせていただきました。

・・・

そして、想像以上に深刻な「待機児童問題」

公式発表では、2万~4万くらいで発表される待機児童数、

実はこれ、認可保育園に申請できた人の待機数で、
推測しきれない、申請すら出来なかったり、申請を諦めている
人の数を、厚生労働省がアンケート調査すると、

全国に85万人はいるという話!

この問題を解決するために、生み出した「おうち保育園

こちらについて、品川区のおうち保育園オープンまでを
取材させていただきました。

基本的に、駒崎さんのお話に沿って、
おうち保育園の計画からオープンまでを追いかけたのですが、

その中に、本当に発生したトラブル、解決に尽力される
駒崎さんやフローレンススタッフの皆さん、
同時に、着実にこの問題について政府へ伝え制度から
変えようとする働きかけの一つひとつが、実現につながっていくと実感しました。

その結末については・・・・

1月30日 日曜夜6時半 TBSをご覧いただけましたでしょうか(汗)

駒崎さんの著書もまた、非常に高い評価を得ています。
「夢の扉」によって、更に評価を後押しし、その本を通じて
皆さんの意識がまた問題解決への後押しになれれば、

ディレクター冥利につきます。

 

・・・


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マスコミは何を伝えないか--メディア社会の賢い生き方(下村健一著) 制作者にも視聴者にもわかりやすい解説書

私がお世話になっている市民メディア「東京視点」
アドバイザーを務めてくださっている、
元・TBSキャスターの下村健一さんによる著書。

「マスコミは何を伝えないか――メディア社会の賢い生き方」

この本には、作り手としての
「事実」と「本音」がたくさん「白状」されている。

私の中で、印象に残った内容を抜粋すると・・・
著書の至る所がすべて印象に残っているのだけど、
更に絞り込んで気になった内容をいくつか挙げてみる。

まずは、

「どうやったら、相手を傷つけずにインタビューできるのか」

人物を取材するマスコミの伝え手として、
この言葉は永遠のテーマである。

事件現場、被災地、被害者、加害者の周辺住民・・・

こういう場所へ行く場合、テレビにしろ新聞にしろ、
テレビカメラやマイク、スチールカメラのフラッシュが
取材される側にとって、
ピストルを突きつけられたような感覚を覚える人もいる―。

詳細はいえないが、私も何度となく、
取材対象者を傷つけてきたと思う。

苦情を頂き、或いはその場で怒鳴られる。
そのたびに、自分の仕事が、
「社会にある問題を解決させ、暮らしやすい生活を実現したい」
という目的であることも忘れて、自責・自問させられる。

著者の下村健一さんは、20年以上もの間、
報道の世界で数々の歴史的事件を切り取ってきた人。
私の数十倍経験を積んだ下村さんでさえ、いや経験豊富だからこそ
現場で取材対象者を怒らせてきた経験も多く、
そんなエピソードが、著書には赤裸々とつづられている。

マスコミは伝えるまでの過程において、
そして伝えた後でさえ、取材対象者にとって「加害者」になり得る。

しかし、どうしてその取材が必要なのか、
どうしてそのインタビューを伝える必要があるのか、
何度も何度も自分の中で反芻しながら、理解し、
相手に理解をいただくことの繰り返しである。

・・・

そして、

「マスコミは、100パーセントを伝えない」

ということも、共感できる。
すべてを伝えようとすると、情報が視聴者に伝えきれず、
逆に印象に残らないため、要約してわかりやすい手法で
幅広い不特定多数の人に伝えなければならないからである。

そうでなければ、見る人を引き付けられないから・・・

そのために、取材対象者からはやはり、
「どうして、この部分を伝えてくれなかったんだ」
と責められることもある。責められなくても、
現場で100を知る人は不満に思うこともあるだろう。

伝えられなかった40に、言いたいことがあるのだ、と。

どこをそぎ落とすか、伝え手はかなり吟味する。
例えば今私が担当しているドキュメンタリー番組は、
30分の番組にして、2週間かけて編集する。

そんな時間的なものはいいとして・・

取材した内容の中から、どのような伝え方が最善か、
ということについて、制作側は苦心し、議論し、選別するのだ。

・・・

「相手を傷つけずに、取材から放送までを終えること」

マスコミとして、これができれば最高にうれしい。

しかし、これが永遠に悩まされるテーマであることは、
上記2点から、間違いない事実である。

・・・

永遠に追いかけるテーマであるならば、
永遠に追いかけ続ける努力はしよう。

それが、取材対象者に向けての、せめてもの罪滅ぼしとも言えるし、
それ以前に、やるべきことである。

この本に書かれていることの4分の3は、ここにある。
それは、下村さんが言うところの「修復的報道」であり、
「市民メディア」であり、「メディアリテラシー」である。

メディアというものに対して、色んな角度から問題点の
解決方法を求め、探る。こうした試みを実践する
下村さんならではの細かく解りやすい解説と、
実際に体験した人たちとの対談で興味深く読み進んでいける、

こうしたことが社会の中で追求されれば、
伝え手が気をつける部分と、受け手が気をつける部分、
それぞれも共有できて、
少しずつ、伝え手と受け手の間にある溝も埋まるのではないか。

・・・

伝え手も、苦悩しながら「伝える」という仕事に奔走していることを、
取材対象者や受け手の人々に理解していただければ、
というわがままなお願いもはらみつつ、

受け手が、どのような気持ちでカメラを向けられるか、
取材現場に立つ自分の立場をどの程度自覚できているか、
そして、取材に応じてくれる人々への感謝を忘れないように、
という気持ちは忘れないで、行きたいと思う。

これは、
伝え手にも受け手にも教科書的存在になる1冊である。

・・・


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