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カンボジアの子どもを救いたい…かものはしプロジェクト&安田菜津紀さんがトークショー

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『いくつもの壁にぶつかりながら~カンボジアの人身売買問題に挑む~』

をテーマに、カンボジアで性産業に売られてしまう子どもを減らす活動を
行い続ける日本のNPO「かものはしプロジェクト」の代表・村田早耶香さんと、
カンボジアをはじめ、世界中の子どもたちの笑顔を写真で伝え続ける
フォトジャーナリスト・安田菜津紀さんが、表参道のカフェ「C's fort」
トークショーを行いました。

会場を訪れた40人以上の人は、1時間半ほどの間、
20代の彼女たちが続ける現地での活動や、そこからにじみ出る数々の
エピソード、子どもたちの現状、悩みや葛藤、決意にも近い心意気に
すっかり引き込まれた様子。終了後も、2人の前に行列ができました。

かものはしプロジェクトの村田さんが、カンボジアで売られる子どもたちを
救いたいと考えるようになったのは、19歳の時。
大学の先生から聞いた、こうした子どもたちの話がきっかけとなり渡航、
そこで出会った6歳の少女が、実際に売春宿へ売られていた現状を知り、
以来10年間、この活動を続けてきました。

フォトジャーナリストの安田さんは、17歳の時に、日本と世界の子どもをつなぐ
NPO「国境なき子どもたち」の学生レポーターに選ばれカンボジアを訪れ、
そこで、実際に売られた経験からトラウマが残る子どもに出会ったことが、
「この子どもたちに出会ったことを、何かの形で伝えたい」という思いにつながり、
以来7年間、写真で子どもたちを伝え続けてきました。

このトークショーで、私が特に心に残ったキーワードは、
「続ける」「寄り添う」そして「伝える」ことへの意識、でした。

彼女たちは、まだ20代。なのに、この活動を長い間続けてきました。
「どう頑張っても変えられない現状、自分の無力さに辞めようと思ったこともある」
と正直に村田さん。こうした壁に何度もぶつかりながら、それでも辞めずに
続けたことを彼女は、「最初に見た6歳の少女を救いたい一心かもしれません」

それに安田さんも同調するように、
「私も、目の前で苦しんでいる子どもがいる時に、
『なんで自分は医者でもNPOでもなく、写真を撮るのだろう』と思います。
でも、最初に出会った子たちが忘れられないから、伝え続けてきました」

二人の中にある葛藤、そして克服し続けてきた一途な決意。
それがにじみ出ているのは、安田さんが写す子どもたちの写真。
貧困の中にありながら、笑顔の子どもたちが多いのは、安田さんが
シャッターを切るまで時間をかけ、心を通わせるまで向き合い続けるから。

そんな安田さんについて、村田さんは自身の活動と含めて一言。
「人には役割分担があると思う。NPOが支援を行う活動をするならば、
安田さんはそれを伝えてくれるという役割を果たしてくれている。
伝えないと何も始まらないですから、伝えてくれることに感謝しています」

そうなんですよね。みんながそれぞれの役割でひとつの活動に携わる、
それによって、目的が達成する。みんな集まって一つのチームですね。
各自の分野で力を合わせ、「カンボジアの子どもを救う」という目的に
向かって動き続ける2人に、共感と脱帽の思いでした。

でも、村田さんの活動そのものも、「伝える」ための手段のひとつですね。
彼女たちが実際に現地へ行き、現地の子どもたちに触れてくる。
そして、体験したことを日本へ持ち帰り、日本の人に伝えることが、
最終的には現地の子どもを救うことに繋がります。

こうしたトークショーひとつにおいても、
日本の人が、日本と縁が薄いカンボジアという国で起きていることを
みんなに知ってもらう意味でも、大きな意義があると思いました。

・・・

これは、東日本大震災の被災地にも似たものがあります。
お二人も、震災後からボランティアで被災地を訪れていて、
その体験談もお話してくださったので、追記すると・・・

被災者の方々が、「時間と共に、問題はそこに残っているのに
忘れられていくのではないか」という気持ちを抱き、
問題だけが被災地に残されていくことに虚無感を覚え始める中、
それでも定期的に足を運び、現地の人の気持ちに寄り添う。

この行為が、どれだけ現地の方々の心を楽にしていることでしょう。
「伝える」という行為は、ただ冷たいカメラを向けて無機質な質問を
投げることではなく、相手の心に寄り添い続けること
と、
二人のトークを通じて改めて実感しました。

私も、できるだけ自分の思いや選んだ道を信じ続けて、
いろんな立場で困っている人や解決に向けて努力する人を
伝え続けて行けるように、日々考えていきたいですね。

お二人と、コーディネートを務められたヤハギクニヒコさん、
ありがとうございました。

安田さんの新著です。


アジア×カメラ―「正解」のない旅へ

■ 安田菜津紀オフィシャルサイト  http://www.yasudanatsuki.com/
   2008年、TBS『情熱大陸』にも出演されたことがあります。
   
■ かものはしプロジェクトサイト   http://www.kamonohashi-project.net/

ちなみに会場は、おしゃれな表参道のデリカフェ「C's fort」
雑穀米に健康によいお惣菜を3種類合わせても、都内で嬉しい500円(夜)
講演後、おいしくいただきました♪

■ お店紹介 「C's fort」
住所: 東京都港区北青山3-9-2 AQUA1F (表参道駅より徒歩5分)
電話: 03-6427-4600
サイト: http://csfort.fumotoya.com/

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