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がんばっぺ東北!気仙沼&石巻(2011年9月18~19日)

5月に石巻を訪問してから4カ月半―
その後、あの被災地はどのようになっているのか。

という訳で、一ノ関~気仙沼の大船渡線に乗り込んだ。

宮城県気仙沼市―現在、電車の復旧はここまでである。

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気仙沼駅前は、通常通りに。
屋根の上に「サメ」のイラストが施された駅舎を見ると、
ここがいかに「サメ=フカヒレの町」であることを思わせる。

そんなフカヒレが、震災によって獲れなくなってしまった。
駅前のレンタルサイクル(1回500円)で自転車を借りて、
「南気仙沼」駅へ向かう…漁港とその前の商店街は崩れたまま。

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※「CR」というマークは、「Crash(取り壊し)」だろう。
中国の時にみた「拆」マークを思い出した…

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「リアスシャーク博物館」も、営業できないままである。

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「南気仙沼駅」周辺の住宅街、商店街は海の中に浮かんだ状態。
車からガソリンが流れ出ているはずの水に、鳥さん達が…

行政も途方にくれて手が出せないのだろう。

この場所が、震災前の状態に戻るのは難しいかもしれないが、
皆さんの暮らし、そして生きる希望だけでも、震災前と同じように
戻って行けるようにしていってもらえればと思う。

・・・

気仙沼から再び電車に乗って一ノ関駅へ戻る。
そこから東北本線で南下し、「小牛田(こごた)」駅で石巻線へ。

石巻線の終点は「女川(おながわ)」だが、
石巻~女川の路線はまだ復旧していない。

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今の終点は、石巻駅。到着し、即効で市内バスに乗る。
バスのダイヤが震災対応で減っており、いつが終バスなのか
わからなかったので、ご飯も食べずに慌てて乗った。

今日、宿泊を予約していたのは、石巻漁港から500メートル。

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民宿「小松荘」。

震災でこの地区も津波被害を受け、周辺はまだ更地だが、
道路状況が良かったことで、区画は改修しないと行政は判断。
御主人はこの話を聞き、建物を改修して再開を決意したのである。

7月に入り、改築した民宿は営業を再開。
主な宿泊客は、他地域から来た工事関係者。

行政は今、被災者の宿泊場所を確保するだけで精一杯で、
ボランティアや工事関係者の中には未だテントや車中泊という方、
あるいは仙台や松島などから通っている方も少なくないのである。

「観光」というよりは「業務用」の宿泊場所を求められていて、
その声にご主人は応えた形になるのだろう。

女川行きの「東伊津原」バス停で下車すると、
外灯も、開いている店舗もない、「暗闇」に包まれた。
そして、暗闇の中にポツンと「光」が…それが民宿の看板だった。

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改築したばかりだったので、部屋は綺麗だった。
夕飯を食べ損ねたので空腹なことを伝えると、
5月に避難所で食べたようなお弁当が「支給?」された。
手作りの夕飯も添えられていて2食分…ありがとうございます。

夕飯後、ご主人&ご家族と晩酌しながら改築までのエピソードを聞いた。
被災者の方々にとっては「緊急性」を及んで行っている改修工事だけど、
受注する工事関係者のビジネスシステムは、ここが被災地であろうと
通常の場所であろうと、同じように行われる…そんな印象が残った。

・・・

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部屋の窓からは、まだこういう光景が…

翌朝、漁港を見に行ってきた。

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道路を走ると、巨大缶詰が転がっている―
石巻の缶詰でおなじみ「木の屋石巻水産」の名物缶詰だった。
道路を新しく作り直す区域らしく、まだどこも改修ができない。

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漁港は、テントを張って臨時的に再開していた。
従来の場所は、海水に浸ってしまっている…復旧は時間がかかりそうだ。

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石巻市民が楽しんでいたはずの海水浴場。
砂浜にも丸太が転がっていて、この夏は開放できなかった。
犬の散歩に来ていた女性が、遠くを見て佇んでいた。

海は、人間にとって憩いの場・楽しい場所でもあるのだけど、
時として牙をむいて襲ってくる…目の当たりにして改めて実感した。

・・・

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5月の思い出がたくさん残る「日和山公園」から、今の被災地を見た。

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夏が過ぎたせいか、緑が増えていて、ぱっと見ると復旧したかのよう。
でも、結局それは「更地のまま、放置されてきた」ことの証。

早く、この町に元のように住宅が並び、
皆の笑顔が戻ってくることを願って、石巻をあとにした。

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この石巻の皆さんの言葉に、
「こちらこそ、何も出来なくてごめんなさい」と、
5月にお会いしたボランティアさんは応えていた。

お互いを、思いやる気持ちが、
人々に生きる希望を与えて復興を進めてきたのだろうな…

5月1日「日和山お花見プロジェクト」のエントリー
http://koma.cocolog-nifty.com/emmy/2011/05/post-78be.html

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