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映画『1911』観賞―辛亥革命?建国?100年後の「孫文」さんを考える

Original

今更ながら…先々週、辛亥革命をテーマにした『1911』を観賞。
さすがジャッキー・チェン。中国建国60周年の時観た『建国大業』よりも、
はるかにエンタテインメントとして楽しめました。

袁世凱に政権を譲らなければ、今の中国は違う形をしていたかも…

そんでせっかく作った“国家”が初っ端から混乱してしまって、
だから共産党なんかが出てきて、なんだかわからないうちに
今の、結局王朝時代と変わらないような独裁体制の国家になって、
でもその近くに複数の党にできる可能性を残した島があって、
という、微妙に複雑な中国になってしまったのかと思うと、
孫さん、ちょっと残念!という気分。

... という後味が残った、「無私無欲」な孫文さんの熱い闘いを描いた作品。
今年の10月10日を、大陸いわゆる中華人民共和国では「辛亥革命100年」 、
台湾いわゆる中華民国では「建国100周年」とそれぞれ違う言い方で、
共に「国父・孫文」を讃えたことが記憶に新しい中、色々考えさせられました。

<ストーリー>
2000年以上続いた帝国の時代を終わらせた中国の民主主義革命。
当時、西欧列強の侵略を許していた清王朝を打倒し、近代国家へ
脱皮を図ろうとする孫分、黄興ら革命派の活動は度重なる失敗を
繰り返していたが、1911年10月10日、武昌で革命派の蜂起が成功
したことを契機に、革命が波及。
ラストエンペラー溥儀の退位により清朝は滅び、中華民国が生まれ、
民主共和政治の基礎がつくられた。第一革命ともよばれる。

と、ストーリーを書いてみましたが、100年後の今、
孫さんの理想に近い(?)民主主義を実現できているのは、事実上
台湾いわゆる中華民国のほうで、大陸いわゆる中華人民共和国は
共産党の一党独裁により、民主の主義などなかなか通じないのが現実。
民主主義とは、ほど遠い政治状況が続いている訳ですからね。

孫さんが今の中国を天国から見ていたら、どう思うだろうな・・・
と、考えてしまいます。

余談ですが、孫さんを応援しようと、海外の実業家がたくさんの支援を
送ったことが描かれた中、それがすべて欧米で、日本からの援助に
ついては一切触れられていなかった…
「これが今の日中関係、更には世界の力関係を示す現実なのかな…」
という無念さも少々残りました。

とはいえ、やっぱりオススメです。

映画『1911』公式サイト http://1911-movie.jp/

…続く

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