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映画『潜伏』公開!モチーフは“オウム真理教”信者の逃亡生活

「2013年、究極の愛情物語が生まれる!」
「2013年、あの衝撃の事件が映画になる!」

のキャッチコピーと共に、2013年の暮、映画が公開されました。

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11月30日、東京のオーディトリウム渋谷で公開した映画『潜伏』

これ、なんと物語は、地下鉄サリン事件などで世界を震撼させた
「オウム真理教」の元信者、菊地直子の逃亡生活がモチーフ。
指名手配中の教団女性と、愛した男との逃亡生活、逮捕までを描いた、
社会性を及んだ恋愛ドラマという仕上がりになっていた印象でした。

ストーリーとして、映画として、かなり引き込まれた優秀作品。
一方で、リアルに件の事件の信者が主役のモチーフなので、
何処まで彼らに共感していいのか、途中葛藤しながら鑑賞…。
それも含めて、そこまで感情移入させられる作品ということに、
また違う感動を覚えさせられるものでもありました。

この映画のプロデューサー・新田博邦さんが
撮影に入るまでの間、スタッフとともに、
「これはフィクションだ!」「ノンフィクションだ!」と、
侃々諤々言い合ったというほど、ストーリーはオウム真理教という
社会問題を描きつつ、映画としてのエンターテインメント性もたっぷり。

また、信者である前に人間である主人公が描写されていたのですが、
その中で、「人間というものは弱く、道を踏み外すことは簡単なこと」
ということに気づかされる場面も、随所ににじみ出ていました。

現実社会というのは、うまくいかないことばかりなんですよね。
家庭の環境がよくない、大学受験がうまくいかなかった、友達と喧嘩した…
大人だけでなく、子供や若者だって挫折というものを味わうものです。

その時に、通常であればこうした苦悩と共存してうまくやっていくけど、
うまくできない人、また拠り所をちょっと誤ってしまったがために、
その悩みを受け止めてくれた人が実は…ということは有り得る話なんですね。

でも、そんな現実社会と上手に共存できる人にとって、
拠り所を慕って「向こうの世界」に行ってしまった人を理解する、
関わろうとする、交わろうとする、というのは難しいものです。

そんな、難しい気持ちと葛藤しながらも、好きになった女性を理解し
守ろうとする姿を描いた、なだぎ武さん演じる敏感な男心と、
普通の社会の中に身を隠しながら逃亡生活を送る、
その暗いながらに、愛する人にふと見せる柔らかい演技を見せた
土屋貴子さんの演技力は、さすが!というものでした。

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私が見に行った12月1日は、上映後に舞台挨拶がありました。
壇上には、主役の2人と、共に逃亡生活を送る役を演じた東野克さん、
メガホンを取った保坂延彦監督、そして新田博邦プロデューサーがご登場。

公開前日の「東京スポーツ」に“体張った無名女優”を書かれた土屋さんと、
なだぎさんのラブシーンを含む(!)撮影舞台裏で盛り上がりましたが、
壇上で一番体を張ったのは、なだぎさんでした。さすが吉本の芸人さんです。

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映画を2倍以上楽しませていただいた気持ちでした。

いずれにしても、オウム真理教の事件で言えば、
2011年~2012年にかけて、指名手配を受けていた3人の逮捕を以て、
ひとまず決着がついた感があります。 そんな今、
「あの事件はなんだったのか?」「あの事件で私たちは何を感じたのか?」
と、改めて考え直すにあたり、見る価値は十分にあると思います。

主役の土屋貴子さんとは、中国で知り合った関係です。
何度か中国へ短期留学に来ておりコツコツと中国語を習得、
中国で大ヒットした劇映画 「非誠勿擾」(邦題「狙った恋の落とし方。」)
(2008年)にも、唯一の日本人女優として出演しました。

土屋さんの渾身の初主演作。
北海道から沖縄まで、広くこの映画が見られるようになると嬉しいです。

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東野克 (田坂信行役)、土屋貴子 (砂原波子役)、なだぎ武 (山路光秀役)
の三方、素晴らしい演技でした。

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■劇場公開映画 「潜伏」 (2013年、96分)
 監督: 保坂延彦
 脚本: 小霜和也
 配役: 土屋貴子、なだぎ武、東野克、下條アトム、真由子、ほんこん他
 製作: 「潜伏」 製作委員会
 企画・制作: ミューズ・プランニング

 公開:2013年11月30日~ オーディトリウム渋谷 で先行ロードショー。
    その後、順次全国へと広まっていく予定です。
 公式サイト: 「潜伏」 http://senpuku-movie.info/

■土屋貴子さんのブログでも、楽しい“舞台裏”を伝えています。
 「TAKOSHI日報」 http://takoshi-net.jugem.jp/

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