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日光東照宮に学ぶ「世界遺産」とは(2014年5月4日)

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群馬県の富岡製糸場が世界遺産登録への勧告を受けた。
せっかくの機会なので、ゴールデンウィークの最中に
お隣・栃木県で一足お先の1999年(一足以上?)に
世界文化遺産として登録された日光東照宮を見物に行ってきました。

ここから先に書くことは、
特に、日光東照宮の悪口を言う訳ではありません。
世界遺産というものについて色々勉強になったので、
ちょっと感想を述べさせていただきます。

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朝8時30分。

東京の浅草駅から特急「きりふり」に乗って一路日光へ。
浅草から東武日光駅へ一本で行けるので便利です。

そして10時30分ごろ、東武日光駅へ到着。
ここから日光東照宮へは歩いて20分以上かかるので、
体力に自身のない方はバスを利用しますが、
何せこの日はゴールデンウィークの最中。

バスの方がはるかに時間がかかるということで、
のんびり周囲のお稲荷さんや神橋、板垣退助の銅像などに
立ち寄りながら、東照宮を目指しました。

寄り道が過ぎて気がつくと、神橋から左に曲がり、
西参道から家光公の祀られている大猷院や二荒山神社
訪ねてから東照宮へはせ参じることになってしまったのですが。

そしていよいよ、正面から東照宮へと入ります。

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中に入ると、どこもかしこも、金ぴかキラキラの社殿群。
徳川埋蔵金が実は前橋ではなくここ日光に埋められているのでは…
という噂もありますが、なんとなく理解できる気がしました。

ここまで徳川家康、孫の家光の趣味と欲望?みたいなのが
世界遺産になってしまう…平泉もそうだけど、こういう文化資産への
判断基準にが、ちょっと考えさせられてしまうようでした。

富岡製糸場が世界遺産になりそうとなった時、
「ブラック企業が―」という人がネットに登場しましたが、
日光東照宮が世界遺産になった時、
「権力者の欲望が―」という議論にはならなかったのでしょうか。

一番奥にあった初代将軍徳川家康の墳墓の周辺は
お墓らしく?やや質素ではありましたが。

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そして、ゴールデンウィークということもあってか、
東照宮の中にある社殿の中でも目玉となる所には、
どこもかしこも…ものすごい行列が出来ていました。

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それもそのはず、中のお堂に一定人数をまとめて入れ、
そこで宮司さんのような案内人が皆さんを座らせて、
5分~10分ほど、ありがた~いご講話を聞かせるのです。
※こういう所は撮影禁止なので、写真はありません。

そして最後に一言。
「今、お話に登場しましたお守りは出口で購入できます」

有難いご講話かと思ったら商品の宣伝だったのですね。
でも、有難さの余韻に浸った人は、勇んで購入されていきます。

これ・・・宗教かなんかの商法?(宗教には違いないけど)

というよりも、東京ディズニーランドでアトラクションに乗ると、
最後に乗り物に乗っている所が写真で撮られたり、関連グッズが
販売されている
、あの売り込み方に似ているような気がしました。

しかし私は、「鳴龍」という絵が描かれている本地堂で、
「そうは行くか!」という天の邪鬼な本性を発揮(?)。

ここでも案内人の方が一定人数を天井に描かれた龍の絵の下に集め、
「龍の顔の下で拍子木を打つと、鈴が転がるような音がします、
この鈴の音が聞こえた人は幸運になると言われます」
と説明をした後で
「カーン、カーン」と拍子木を打つのですが、外の音がうるさいし、
ちょっと人より耳が悪いであろう私にそんな音は聞こえず、です。

にも関わらず、またも案内人が一言。
「この音と同じ音がする鈴を出口で販売しております。
みなさん、幸運を持ち帰ってください(1000円)」

ならば確認を、と売り場でサンプルの鈴をジャカジャカ振ってみるも、
「じゅわわわーーん」と響くいうそのサンプルの鈴の音と
絵の下の龍では、やっぱり同じ音に聞こえなかったと確信。
横で嬉しそうに買っていくおばちゃんを尻目に…退散しました。

こうなると、きっと私には幸運が訪れないんだろうな、
きっと近いうちに、耳の病気か何か不運が来るだろうな…
という不安も駆り立てられたので、一緒にいた旦那さんに言うと、

「聞こえたけど、きっとそう言われたから、そんな気がしたのかも」。
あ、暗示商法、みたいなものかな。
やっぱり素直に暗示にかからない天邪鬼ということですか、私。

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とはいえ、そんなテーマパークのような世界遺産でしたが、
1999年に世界遺産登録されてから久しいのに、お客さんを離さない
その商売繁盛ぶりには目を見張るものがありました。

その観点から、日光東照宮にはどんな魅力があったのかというと、
●東京から直通で行ける電車がいくつもあること
●入場料以上の収入を得るシステムがあること
●見栄えの豪華さに加えて、
 アトラクションの要素を入れて楽しませていること
●周辺にも立ち寄りたいポイントがいくつもあること

だと思います。

東京ディズニーランド的な楽しさ満載の世界遺産の大先輩ですが、
世界遺産として建物を保存し、その文化価値を維持していくため、
維持費を確保するのが如何に大変か、ということも感じたり。

富岡製糸場も、世界遺産となる以上
建物の保存に関する責任などが増えてくると思いますが、
世界遺産の先輩に学ぶものは色々あるかもしれません。

その製糸場は、世界遺産登録への勧告が出てから来場者が急増、
ゴールデンウィーク(4月26日~5月6日)の見学者数が過去最多の
計5万600人
、昨年の人出の3倍近くに上ったそうです。

そんなお客さんを離さないための手腕が問われそうです。

まずは…最寄りの上信電鉄がJR八高線か東武東上線、
JR高崎線らと上手に手を組んで交通を便利にすることや、
今はまだ整備中の製糸場前の通りを、何度も来たくなるような
楽しめる場所として用意することが必要かもしれませんね。

でも、場内のあちこちで金を取るシステムは、要らないかも。
今のお土産売り場でも充分充実しているから、品質の良い
シルク製品で勝負した方がいいのではないでしょうか。

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三猿と眠り猫。どこにあるかは行って探してみましょう。

■日光東照宮■
1.拝観時間
 4月1日 ~ 10月31日(午前8時~午後5時)
 11月1日 ~ 3月31日(午前8時~午後4時)
 ※各期間とも受付は閉門30分前に終了。
2.拝観料
 日光東照宮の入場料のみ 大人 1300円
 周辺3つの社寺セット   大人 900円
 ※大半の人が、少なくとも2200円は使うのでは?
3.アクセス
 電車でのアクセス
 浅草 ~ 東武日光(特急けごん) : 約1時間50分
 浅草 ~ 東武日光(東武快速) : 約2時間5分
 新宿 ~ 東武日光(JR特急日光) : 約2時間
 車でのアクセス
 東北自動車道宇都宮ICから
 日光宇都宮道路を経て、日光ICで下り、2km。

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