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『第27回東京国際映画祭』、一言感想まとめて10本!?

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10月23日~31日まで開催された『第27回東京国際映画祭』

今年は「クロスカット・アジア」というアジアのある1カ国に
スポットを当てたコーナーが新設されるなど、ますます
「アジアの映画祭」という立ち位置を重視している印象ですが、
世界中、特に新興国や発展国からの映画に注目でした。

備忘録、も込めて、今回観賞した映画の感想をまとめておきます。
評価ランクはつけにくいので、あくまで感想を…。

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『草原の実験』(ロシア・カザフスタン舞台)
一切のセリフがない、映像だけで展開するストーリー。
地平線広がる光景に訪れる、シュールで衝撃的なラスト。
これを上回る、現実世界に訴える力を持った演出はないと思う。
ベテラン映画ライターさんも言っていたけど「日本の映画は喋り過ぎ」と実感。

『マイティ・エンジェル』(ポーランド)
これを観たら、明日からお酒をやめよう…と、実行に移すことはないが(おい)
かなりインパクトのある飲酒への警告映画、と思いきや
そこにポーランドの歴史や社会情勢も絡めているところが秀逸。
「ウォッカに目がない」それはやばい。60度はある。

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『遥かなる家』(中国)
甘州(甘粛省の位置)ウイグル王国の子孫である裕固(ユグル)族の
放牧家族の子どもたちが主役。人口1万4千人。宗教はチベット仏教。
言語はモンゴル由来。放牧を業とするのにそれが難しくなっている現状。
そして衝撃の展開。水のない、厳しい風景の中、一途に実家を求めて
旅をする兄弟の姿に感動。最近の中国映画は社会派が国際評価を得てます。

『実存を省みる枝の上の鳩』(スウェーデンなど)
表情のない出演者たちによって、様々なシーンが細切れにクルクル展開。
しかしその1つ1つが前後のシーンと噛み合っていて、そのどれもが
「生」と「死」をシュール過ぎるほどに描く。
しかもその中では「現代」と「過去」という縦軸も交差する。
バーで飲んでいる所に突然、スウェーデン=ロシア戦争へ赴く
将軍が出てきたり…ちょっと歴史の勉強になりました。

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『ツバメの喉が渇くとき』(トルコ)
トルコ北東部の山間村で起きたダム建設問題の実話を描いた映画。
ダムを建設するのは利権が絡む政府や中央、そして地元の権力者。
被害をこうむるのは、美しい風景だけでなく、暮らしもが奪われ、
自然災害を受けて住めなくなる現場の人々であることを再確認。
G県で、どうしても八ッ場ダムを作りたくてたまらない人達に観て欲しい。

『リアリティ』(フランス=ベルギー)
パズルを組み立てていくような作品。作品冒頭に出てくるイノシシの
お腹の中から出てきた「信じがたいもの」からストーリーが展開。
ただ、娯楽として楽しめる作品でした。
今回観た作品の中で唯一「映画=ひたすら娯楽」だった映画、かも。

『白夜と配達人』(ロシア)
個人的には、昔から行きたいと思っていたノバヤゼムリャ。
・・・のあるアルハンゲリスク州ケノゼロ湖に住む過疎村の物語。
たわいない日常を描く中、その中から、時代と共に以前の暮らしが
失われていく過疎の現実と残された高齢者たちの現実がう浮かぶ、
日本でも似たような問題があるかも…と思わされる作品。
少ししかちら見出来なかったけど、白夜の暮らしってああなんだ…。

そして、上述の「タイ映画」も3本。

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『先生の日記』
過疎地域の小学校に転勤となった若い男性教師が、
学校に残されていた前任女性教師の日記に励まされ、
子どもたちとの関係を築いていく展開。
そうした中にも過疎地域の学校事情など社会性も織り交ぜ、
若い監督らしい作品になっていました。

『コンクリートの雲』97年のアジア通貨危機の余波で自殺した父親の葬儀、相続など
手続きのためにNYから帰国してきた兄と、学校をやめて彼女の
家に入り浸る弟。お互いの恋人との関係を柱に、当時の時代背景や
経済状況などをさりげなく織り込んだ演出とストーリーに引き込まれた。

『メナムの残照(2013年版)』
タイでは知らない人がいない、と言われる作品の4回目の映画化。
タイに住む日本人は、たいていのタイ人から「小堀を知ってるか」
と聞かれるらしい。太平洋戦争時代、日本とタイの関係は実際
どうだったのだろう…?と、映画を観て更に気になった。
主題歌を歌ったタイ在住の日本人・浪川祐輔さんの歌声も奇麗。
日本人役の主役(養父が日本人らしい)が、もう少し日本語上手だったら…

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ここまで、観た映画を個人的な感想で記載しましたが、上の中から
日本の映画館でも上映されそうな(してほしい)ものを挙げるならば、
『草原の実験』『遥かなる家』『ツバメの喉が渇く時』『先生の日記』
あたりでしょうか。(もちろん、他も良い作品ばかりですよ)。

さらに、ベテラン映画ライターさんに聞くと、
他にもお薦めの映画があったようです。それは…
『黄金時代(中国・香港)』 、『北北東(中国)』あらら、しっかり中国映画ですね。
個人的には、このほかに
『遺されたフィルム(カンボジア)』『遺灰の顔(イラク)』 も観たかったです。

どこかの日本の映画館で上映される機会がありましたら、
是非!お願いします。

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