壘球(lei3qiu3)・・いわゆるひとつのソフトボールです。
「壘」とは、「レンガや石などを積む、砦(とりで)」を意味するそうで、その観点で言えば、「ソフトボール」という言葉よりもそのスポーツを意味しているのかなあ。
・・・とは思いますが、やっぱり落ち着きませんな。
この試合を生で見てきました、しかも日本チームです。
ソフトボールを生で見るのは初めてだったので、o(^-^)oです。
北京では、8月27日~9月5日まで世界ソフトボール選手権が開催されています。この試合でベスト4以上になったチームへはオリンピックへの切符が与えられるという、2008年を控えたとってもとっても大事な試合です。
予選Bリーグで出場した日本チームは順調に勝ち続け、Bリーグを1位通過。決勝トーナメントで1回勝てば、オリンピック出場決定!というところまで来ました。
野球好き高じて、やはり現場で試合が見たい。と、思っていた矢先、北京在住のPさんがチケットをたくさん購入してくれたので、喜び勇んで「見に行く!」と二つ返事。
もちろん、リーグ戦の結果次第だったので、試合時間も対戦相手も寸前までわかりませんでしたが、ひとまず「見に行く」ことが本命なのでいいでしょう。
・・・と、思っていたら、
前日に決まった対戦相手は・・「中国」でした。因縁の?日中戦です。
日中戦といえば、記憶に残るのが2004年のサッカー・アジアカップでの暴動事件。
リーガオさんはじめ試合を見に行った人々の報告、そして日本在住時に見たテレビニュースでの中国人の暴れぶりを見るにつけ、試合結果によってはこうしたことが起こるのではないかと少々不安を残しつつ・・
もしものために、ビデオカメラも持参して行きました。(報道用?)
オリンピックを控えてか、入り口では門をくぐる所では荷物検査が行われていました。荷物は、飛行場などでよおく見かけるトンネルに通してチェックします。
すると私の荷物が「金属ものが入っている」とチェックに引っかかりました。確かにバックの底にはビデオカメラが入っている。
やばいな。これ没収されたら痛いんだけど・・と、思いながらおトボケ半分でバックを開け、一番底のビデオカメラまで見えないようにして「えー、何にひっかかってるの?」という振りをした挙句、警備員が小さな袋に入っていた小さいデジタルカメラ(「相機」の方)を発見。
「這ガ相機」「おー、可以」であっさり通過。ビデオカメラ見つからず。
あの・・・
もっと危険な物が底に入っていたらどうしたの?あなた方・・
まあ、いいや。
さて、会場の中に入ると、運良く日本チームのベンチがある1塁側内野席。それでも周囲は中国人ばかり。日本側にいるのに、中国チームへの声援でうるさい。
日中別々に固めることはしないようです。
私たち同行の7人と、前には偶然選手の関係者らしき人が2人。9人と近くにいた数人の日本人だけで日本の活躍を大盛り上げ。
・・・気がつくと、周囲から中国人は離れていきました。空いていれば席はどこ座っても大丈夫そうだったので、みんな「日本人だよ、あっち行こうぜ」だったのかな?
J社の旅行ツアーで来ると、バット式の応援風船をもらえるそうです。ほしかった・・
それにしても・・ここがアウェーのつらいところ。そばにいなくても、周辺の歓声はもっぱら中国チームへの歓声。日本人数人の声援など、あっさりかき消されてしまいます。
なんだか・・・悔しい。なぜか悔しさがこみ上げてくる。
この雰囲気の中妙に膨らんでくる愛国心。
で、私のココロの盛り上がりは、日本でプロ野球を見ている時以上のものとなりました。声も最大ボリュームで絶叫です。
Pさんが、大きな日の丸の旗を持っていたので、みんなで持って大声援。
どうやら、この日の丸軍団はCCTV5(スポーツチャンネル)にしっかり映ったそうです。試合中、隣にいたMさんの携帯メールに、そんなメッセージが来ました。
そして、試合は0-0のまま回を重ねる・・
どうみても、日本の方が一歩リードした展開なのに、ホームベースにランナーを運べない・・どうしてだろう。
逆に、勝とうと負けようと盛り上がりたい中国の方々は、表だろうと裏だろうとウェーブをしまくる。
中国チームのためにも、もうちょい考えた方がいいのでは?
結局7回まで終わって両者無得点。
試合は延長戦へ・・・すると、最初から2塁にランナーがいる。
ソフトボールの試合では、延長戦に入ると2塁にランナーを置いてスタートするらしい。このチャンスをものにするかどうかで明暗は決まるようだ。
そして、このチャンスをつかんだ日本。送りバント&内野安打でいよいよ待望の1点を先取。
この瞬間、水を打ったように静まりかえった中国人と、私達の興奮ぶりはかなり対称的だった・・。先取点の喜びに遠慮なく大絶叫。
試合終わったら、殺されるかな?と不安になる場面もあったけど、その場合は、ビデオ回せばいいや(^^;
結局8回裏、中国は2塁ランナーさえけん制されアウトになり、無得点のまま試合終了。
やった!オリンピックだ!!
日本応援勢が少人数で万歳を熱唱。
・・・で、暴動の心配は、というと・・
中国のお客さん、あっさり帰って行ってしまい、何事もなく日本チームは歓喜に酔いしれることができました(あらら・・)。
中国は、コンサートも試合も、終わったらとっとと帰るようです。
でもさ・・日本が勝ったからって言うのもなんだけど、
オリンピックを控えた国際大会で、審判の判定もそれなりに否がなく、試合の流れも日本優勢だった試合。
負けて悔しいのはわかるけど・・・
中国チームを労い、勝利チームに拍手を送ってから帰っても、いいんでないかい?
バスも電車もまだあるよ。
暴れなかっただけ、ましかな?
でも、ここで暴れたら完璧中国が非難の注目を浴びるだろうことは、いくら中国人でも考えるでしょう。アジアカップのことを轍として、とは思えませんが、中国人もスポーツと国民感情は別だという自覚はあると思いますし。
でも、やはり彼らの態度には不満の顔・・それは負ければ誰だって浮かべる表情ですが、あっさり帰ったこと、日本チームへの拍手が異様に少なかったことは、まだまだ国際試合のホスト国としてはどうかな・・と。
とはいえ、オリンピックまでに、頼みますよぉ!→日本も中国も。
おまけ:
それでも、日中が一致団結した場面はありました。ちょっと雨がぱらつきだしたとき、テレビカメラを覆うように報道陣がでーーっかいパラソルを開いた瞬間、
中国人・日本人そろって
「不要打傘!(傘を開くな!)」
の絶叫コール。傘が邪魔で試合が見えなくなったためです。
報道陣、あっさり閉じてくれました。
民衆のパワーほど、中国で強いものはありません。