
リーガルウェディング、というカテゴリーで検索すると、
結構数年前のものが多く出てきます。
この話は2012年6月時点での話ですが、
実際に体験すると、状況が色々変わっていると実感。
なので、これからリーガルで挙式を…とお考えの方は
このページを参考程度に、その都度都度で確認を…。
…
前回も書きましたが、
一日に70~80組の日本人が挙式するという6月のハワイ。
なので個人的な結婚話は(また)割愛しますが、
リーガルウェディングの申請については、
「80組の中でもあまりいないだろう」ということで、
私のようにもの珍しい記念にしたい方だけご参照ください。
<リーガルウェディング>の申請とは、
お祝いとして挙げるだけの結婚式(ブレッシング)と違い、
米国ハワイ州で法的にも正式な証明を出してもらうことで、
日本の戸籍に「ハワイで挙式した」ことを記録に残せるものです。
結婚業者でも代行をお願いできるところはありますが、
個人で手続きすることにしました。
手続きは(当然)すべて英語なので、
書類記入から申請まで、英語堪能な相方まかせでしたが(汗)。
<1.リーガル申請を決めるまでのスッタモンダ>
ただ、この申請は日本の婚姻届との兼ね合いで
いくつかの問題があるので、一応ちょっとだけ躊躇しました。
まずは、証明書が到着するまでに、非常に時間がかかるということ。
ハワイ側の段取りが悪いのか、職員のリストラがあったとかで、
証明書が届くまでに、4カ月くらいかかるとのことです。
しかし日本の市役所など自治体の行政機関に婚姻届を出す場合、
「挙式後3カ月以内に提出する」決まりがあるそうです。
この時点で、下手したら、間に合わない。するとすべてが水の泡…。
なので、日本国内の結婚業者の多くはリスク回避のために、
「リーガル申請代行サービス」を停止している所が多いです。
二つ目は、申請に手間暇時間がかかること。
申請用紙も難しそう、申請する保険局の作業も時間がかかるという噂。
4日しか滞在しないハワイで、長くて半日も時間を割くかもしれない…。
「こんなに時間かける必要があるか?」という思いにもかられました。
結局、「午前中なら空いている」という一部情報を信じて、
開館時間と同時に飛び込んでみることにしました。
そして三つ目は(これこそ申請する人が少ない理由)
日本人同士の結婚に関しては重要度が低いということ。
国際結婚の場合は必要なケースもありますが、
日本人同士の場合、メリットは「戸籍に記録される」という程度。
なので、上記の面倒を被ってまで申請するべきかどうか、
と、それはそれは取り留めもないやりとりをしました。
でも、2人であーだこーだ議論した結果、出した結論は…
「まあ、だめでもいいから、いっちょやってみよう」。
次に進みます。
<2.ハワイへ行く前の作業(2012年5月)>
まずは前提として、挙式をする教会と牧師さんが、
ハワイ政府に公認されている挙式会場
&資格のある牧師さんか、ということを確認します。
→これはOKということをアレンジして頂いた
結婚式プロデュース会社さんから教えていただいたのでクリア。
次に、『ハワイ州保険局ウェブサイト』にて申請します。
https://emrs.ehawaii.gov/emrs/public/home.html
*挙式日30日前より、マリッジライセンスの手続きが有効。
で、マリッジライセンスは、発行日を含め、30日間有効です。
*書類の記入及び支払い(60ドル)は事前に完了する。
(支払い後のレシートは、プリントアウトして持参)
「母親の旧姓」「出生地」など日本ではあまりなじみのない
個人情報の記入欄があるけど、ひとまず全部記入。
(私は転勤族だったので、出生・本籍・現住所がすべてバラバラ。
英語で説明できるか不安だけど、嘘も良くないので正直に記載)。

そして、ハワイに行きます。
<3.ハワイに到着後(2012年5月31日)>

挙式日前日までに、新郎新婦二人で保険局に出向きます。
(パスポート、支払い後のレシートを持参)。
私たちは挙式2日前にハワイ入りしたので、挙式前日朝に行きました。
保険局は、ハワイ州政府の隣にあって地図一つで簡単に見つかりました。

入口にも「結婚申請はこちら」という表記が紙でべったり・・・
「当日の状況によりかなり待ち時間があることもあります」
と、聞いていたので開館時間である朝8時に訪れたのですがが…

ガラガラ・・・(汗)。
入口入ってカウンターを通ると、右側にすぐ
「MARRIADE LISENCE」の看板がかかった入口を発見!
当然1番乗り!待ち時間ゼロで窓口へ。

カウンターに座ると、係員の人がレシートをチェック。
パソコン画面を見ながら、登録した個人情報を確認。
固有名詞を聞かれただけで、英語力はそこそこでもOKでした。
すべての確認が終わると、相方が日本との兼ね合いを説明し、
早く証明書を出してもらえるか(「特急申請」が頼めるか)と相談。
すると係員さんは「なくても大丈夫だけど、同じサイトで、4週間で届く
緑の仮証明を申請できます。オリジナル証明は3カ月以上かかる」
と、申請先のアドレスを書いた紙をくれました。これが特急申請か…。
*結局、帰国後に4週間で届く仮証明の申請(10ドル)をしました。

ここでは、牧師さんに渡すためのピンク色の紙を出してもらい、
段取りが書かれた紙と共に受け取って、申請作業は終了。
最後に「混んでいると思ったけど、人がいなかったですね」
と話をしたら係員さん曰く「そうね。お昼になればすごい混むけど、
朝はあまりいないわよ。6月だから、これから混んでくるわ」。
私たちは、ちょうど良い時に、良い時間に行ったのでしょうね。
係員さんと記念写真を撮って、すべての手続きは完了!
あとは明日を待つだけ・・・
<4.挙式当日(2012年6月1日)>

式を挙げます。
これをしないと申請も何もできません。
式を無事に済ませたら、牧師さんにピンクの書類を渡し、
翌日以降に保険局へ行って手続きをしてもらいます。
*牧師さんへは申請御礼代(50ドル)を支払いました。
あとは、牧師さんがしっかり届けに行ってくれているのを信じるだけ…。
挙式が済んだら、あとは好きなように
ダイヤモンドヘッドやパールハーバーを観光して、ハワイを後にします。
<5.そして・・・>
時は流れて7月4日。
アメリカが祝日というこの日、
本当に1か月で緑の仮証明と言われた書類が届きました!
これに、通常の日本の「婚姻届」(当然、役所からもらってきました)に、
必要事項を書き込んで、お役所へ行きます。
一点違うのは、「証人」の欄。
ハワイのリーガル証明書が「証人」がわりになってくれるため、
日本の婚姻届の「証人」欄は空白で良い、ということになります。
よって、「証人」してくれる人を2名探して記入してもらう必要はないとのことです。
※結婚証明書によって必要なケースもあるそうですが。
そして、

・婚姻届
・緑の証明書
・緑の証明書の和訳(和訳した人の印鑑付けて)
をまとめて、近所のお役所へ提出。
通常通りの手続き(と思われる・・・初めてなので)を踏んで、
「では、これで提出完了となります」。
※ここのお役所も開館と同時に近い9時に行ったので、
待ち時間なし、手続きの所要時間も15分程度でした。
という訳で数日後、婚姻届は何事もなく受理されたようで、
戸籍謄本を引き出してみると、そこには
「アメリカ合衆国ハワイ州の方式」で婚姻したこと、
婚姻日が、挙式を挙げた「6月1日」であることが記録されていました。
これにて無事、リーガルウェディングの申請が終わりましたとさ。
めでたし、めでたし・・・いやあ、長かった(^。^;
<6.おまけ・・・>
ちなみに、帰国後すぐ婚姻届の証明書を受け取りに
役所へ行った時に相談した話だけ記載。
婚姻届を提出する自治体の役所で、まずはこの自治体が
「外国での結婚証明書を受け付けるかどうか」も確認しました。
できないところもある、と聞いていたのですが、
私が住む自治体は、1日に70~80組は婚姻届を出しにきそうな
一応都市部。こういう例も少なくなさそうで、すんなりOKでした。
さらに、
係員さん「届け出は、正式な証明書類を添えて、
3か月以内に、届け出てくださいね」
私「あの・・書類が4カ月かかるかもしれないそうなんですが」
係員さん「・・そ、そうですか。
までも、3か月は”目安”なので、大丈夫ですよ」
という訳で…3か月を過ぎても届け出は相談できそうな様子でした。
・・・
国を隔てた作業は、いたしかたない結果を招くことも多々ある…
と、中国でもたくさん経験しているので、その時なんとかなる、
くらいの気持ちで臨んでみましたが、結果として、
最初に懸念していたような「無駄に終わる」ことはないと思いました。
ちなみに、申請時には和訳を添えて日本の役所に婚姻届とともに
提出する必要があるため、ハワイから届く英文でのフォームは
和訳するという作業が発生します。
こちらも自力で申請した我々は独自で行うことになります。
要するに、海外での挙式なので、当然のことかもしれませんが、
有る程度の英語力が必要だということも、申請の前提にあるようです。
※もちろん、「どちらかが…」という猶予もつけて(汗)。
<8月追記>
結局、オリジナルの証明書も、8月上旬に届いてしまいました…
仮申請の証明と同じ緑色の1枚紙で「どこが違うの?」というほど。
これなら4か月もかかるとは思えないのですが。