映画で振り返る2015年

今年観た映画を振り返る。

映画館で30本以上、映画祭を加えると50本以上観たけれど、
特に良かった作品を厳選して10本挙げるとすると…

「KANO(日本統治時代の台湾)」
「妻への家路(文化大革命の中国)」
「風に立つライオン(アフリカ少年兵)」
「唐山大地震(中国の2つの大地震)」
「沖縄うりずんの雨(監督が米国人)」
「ルンタ(チベットでの焼身自殺)」
「日本のいちばん長い日」
「さようなら(日本人が難民になる話)」
「それでも僕は帰る(シリア)」
「杉原千畝(リトアニア)」

今年は戦後70年に加え中東の難民問題などもあって、
戦争にまつわる映画を多く選んだ気がします。
厳選10作品からこぼれたけど、他にも良い映画を沢山観ました。

でも、いわゆるハリウッド映画で観たのは、
「アメリカンスナイパー」だけ(それも私にはいまいち合わず、、)

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28日の朝の番組で、タレントのフィフィさんが
最近の日本映画館と映画界について鋭く指摘していました。

http://news.livedoor.com/article/detail/11003660/

1)値段が高い(1800円でさえ高いのに更に値上げした映画がある)
2)銀幕とテレビの俳優が一緒(映画館まで行く必要がない)
3)商業映画に押され社会派映画が少ない(あるけど配給されない)

日本の映画界に、
1)映画に応じて値段を変える柔軟な料金体制、
2)吉永小百合さんや染谷将太さんなど銀幕俳優がその道を貫ける空気、
3)日本や世界で沢山作られている社会派映画を配給&公開するシステム、
が出来てくると良いのですが、私の知り合いには
(特に3で)頑張っている人もいるので応援して行きたいと思います。

ちなみに私が住んでいた頃の北京の映画館(08年前後)では、
映画代は30~80元(400~1000円)、
上映開始からの時間などで値段が違いました(今はどうかな?)。

で、中国は「売れる売れない」と共に社会派映画への検閲が厳しく、
正面から社会問題等に挑む人は国内上映を最初から放棄して制作し、
海外で上映している。

そんな中国映画を「日本」で沢山観ました。

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いろんな形で、世界にはテレビやマスコミが伝えきれないことを、
映画は伝えてくれている気がします。
テレビや新聞、本や映画、そしてネットと各メディアが共存して、
世の中の問題を解決していける来年にしたいものです。

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映画『ルンタ』観賞~チベットの祈りを描く

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都内で7月18日から公開された映画「ルンタ」を鑑賞しました。

2008年3月の大規模デモ以来、
デモすら禁じられたチベットの人々が次に採った、
訴えの行為「他者を傷付けない“焼身抗議”」
を通じて綴られるチベットの現実。

観た感想、正直に、重い。。です。

命を落としても守りたいチベットの魂。
自分の体を投げ打ち傷めることで、
「この痛みを他者は受けないで」と願う慈悲と利他。
こんなに人の為、文化の為、に強くいられるのか…。

「チベットの人に聞くと彼らが捕まるかもしれない」
と、チベット支援を行ってきた日本人を案内人にした
監督の手法と気配りにも脱帽です。

全国で順次公開されるので、
出来るだけ多くの人に観て貰いたいです。
あと「チベットは歴史的にも中国」と信じて疑わない、
中国漢民族の人達にも(翻訳されないかな…)。

子供の頃から歴史をたっぷりと学んだ中国の人達は、
チベット歴史についても豊富な知識で主張するけど、
その知識が世界やチベットの人と違う事に気づいて、
かつチベットへの思いと理解を深められればいいのに、
と思うこともしばしばありました。

この辺、外国に住んでいる中国人が気づけば、
もっと前進できると思うのですがなかなか変えられない、
難しいところもあるようです。

先日、有る中国漢民族の人から、
「中国には“宗教”はなく、全部“哲学”なんです」と言われ、
その例として儒教・道教などを挙げられたことがありました。

その時私は少し意地悪になって、
「チベット仏教は宗教ですか?」と質問。
するとその方曰く「チベット仏教は…宗教ですね」。

その方はそう言ってから考えて、
「仏教はインドから来たものですから、
 古来の中国で発祥したものを宗教ではないというのです」
と補足され、そこには間違いも矛盾もないのですが、
真っ先に「中国に宗教はない」と言ってしまうことから、
中国に潜在するチベット問題が透けて見えた気がします。

深い、そして“根深い”、中国の歴史。
誰も責めることはできませんが…

何れにしても、
人が犠牲になる世の中は、早く終わって欲しいです。

(写真は、祈りを神に運んでくれるという、
“ルンタ~風の馬”、空に向かってばら撒きます)

『ルンタ』公式サイト
http://lung-ta.net/

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映画『唐山大地震』―中国の2つの大震災を繋ぐ

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映画『唐山大地震』を観賞。
舞台は1976年、中国河北省・唐山市で起きた「唐山大地震」です。

当初は、2011年3月26日に日本公開の予定だったけど、
直前に起きた東日本大震災を受けて延期。
4年越しとなった3月14日に、少数の短観映画館で公開されました。

映画は1976年の唐山大地震から2008年の四川大地震までを繋いでいます。
唐山に暮らす4人家族の暮らしが一変した震災。
父は死に、双子の姉弟は瓦礫の下敷きに…。
どちらか1人しか助けられない、と迫られた母親が選んだのは「息子を助けて…」
しかし母と息子が去ってから、姉も救出され、
救援に来ていた人民解放軍の夫婦に育てられる。
そこから始まる、姉と弟、別々の32年の人生。

死者24万人、負傷者も合わせると40万人という甚大な震災だけに、
「なくもない」と思わせる家族の数奇な運命、復興していく唐山の風景、
受験戦争やステイタスなどに子供たちが翻弄されていく
80年、90年代の中国社会も上手に織り交ぜていく。
そしてしっかり涙も誘い、もうひとつの大震災で話を締める…。

テンポや話の流れ方すべて見ても、
「さすが、馮小剛監督!」と思わせる2時間15分でした。

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空気は悪かったけど…(2010年3月)。

そんな唐山へ、私は2010年に行ったことがありますが、
綺麗に整備された中心部は、北京以上の繁栄を感じたほどでした。

町の人から、
「地震ですべて更地になったから、一気に計画立てて再建できたんです」 
と聞いて、「なるほど…」と思ったことを覚えています。

しかし、きょう観た映画のエンドロールに、ふと、唐山郊外にある
「曹妃甸」の文字を見た瞬間、今は影を潜めたけど、
「影子銀行(シャドーバンキング)」の影響を受けて
「ゴーストタウン」が、この地域にあると聞いたことを思い出し…

「中国は今も、変わり続けているんだな」と、再認識させられました。

東京では2館、今週からは1館に減ってしまったけど(2015年4月4日時点)、
お客さんもそこそこ入っていたし、もっとたくさんの映画館で
上映してくれてもいいのでは?と思わせる作品でした。

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映画『唐山大地震』公式サイト
http://tozan-movie.com/

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河北省唐山市探訪―日本語でくつろげるバー『Lee'sBar』へ行ってきた
http://koma.cocolog-nifty.com/emmy/2010/03/post-cb25.html

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2015年、元旦のさりげない呟き

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テーマ 『うまからひつじへin群馬』。

年が明けました。
日本国内の一般的な仕事に追われているうちに、
ブログの更新も滞ってしまいましたが、
本年もよろしくお願いいたします。

今年は1月2日から仕事なので、
つかの間の年末年始を過ごしております。

毎年正月の楽しみといえば、元日と2日・3日に行われる駅伝です。
今年も3日間駅伝三昧です(3日は仕事しながら、ですが)。

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実家のそばがニューイヤー(社会人企業別)駅伝の
コースになっているので、見てきました。
1区なのでまだ団子状態でした。

気付けば、このあと4区には、箱根で注目された選手が4人、
5区にも注目を集めた「山の神」さんが登場します。
ここ数年、箱根駅伝で注目された「スター」的選手が増え、
SNSなどネットの影響もあって、拡散されるようになり、
それが延長戦となる社会人駅伝にも波及しています。

選手たちにとっても、注目が4年で終わることなく続くことで、
2020年の東京五輪、その前のリオ五輪などへの励みとなり、
未来に繋がっていくことを期待したいと思います。

一方、そんな社会人駅伝には山形県南陽市から
公務員チーム・南陽市役所が2年連続で出場しています。

箱根のスターと呼ばれる人たちと(走った人はいるかもですが)、
違う存在感を出してくださっています。
公務員ランナー、と呼ばれる方も注目されるようになり、
ある意味、企業資金を受けて厚遇されているような環境でなくても、
努力でなんとかなることを教えてくださっているようです。

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群馬・高崎といえば、「少林山達磨寺」
去年購入した干支ダルマの「うまダルマ」を納めました。
そして、新しい1年に向けたダルマを購入します。

今年1年、どんな風に社会が変わるかわかりませんが、
色々と吸収できる年にしたいと思います。

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しかし。。。干支ダルマは、1年で「納めないといけない」のが
もったいないので、目を入れようかどうしようか悩んでいます。

手前の「馬上有銭」は今年も続行。
「馬の上に金がある=すぐに(馬上)金が入る」
という、縁起を担いだ中国の掛け言葉です。

よろしくお願いいたします。


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『第27回東京国際映画祭』、一言感想まとめて10本!?

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10月23日~31日まで開催された『第27回東京国際映画祭』

今年は「クロスカット・アジア」というアジアのある1カ国に
スポットを当てたコーナーが新設されるなど、ますます
「アジアの映画祭」という立ち位置を重視している印象ですが、
世界中、特に新興国や発展国からの映画に注目でした。

備忘録、も込めて、今回観賞した映画の感想をまとめておきます。
評価ランクはつけにくいので、あくまで感想を…。

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『草原の実験』(ロシア・カザフスタン舞台)
一切のセリフがない、映像だけで展開するストーリー。
地平線広がる光景に訪れる、シュールで衝撃的なラスト。
これを上回る、現実世界に訴える力を持った演出はないと思う。
ベテラン映画ライターさんも言っていたけど「日本の映画は喋り過ぎ」と実感。

『マイティ・エンジェル』(ポーランド)
これを観たら、明日からお酒をやめよう…と、実行に移すことはないが(おい)
かなりインパクトのある飲酒への警告映画、と思いきや
そこにポーランドの歴史や社会情勢も絡めているところが秀逸。
「ウォッカに目がない」それはやばい。60度はある。

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『遥かなる家』(中国)
甘州(甘粛省の位置)ウイグル王国の子孫である裕固(ユグル)族の
放牧家族の子どもたちが主役。人口1万4千人。宗教はチベット仏教。
言語はモンゴル由来。放牧を業とするのにそれが難しくなっている現状。
そして衝撃の展開。水のない、厳しい風景の中、一途に実家を求めて
旅をする兄弟の姿に感動。最近の中国映画は社会派が国際評価を得てます。

『実存を省みる枝の上の鳩』(スウェーデンなど)
表情のない出演者たちによって、様々なシーンが細切れにクルクル展開。
しかしその1つ1つが前後のシーンと噛み合っていて、そのどれもが
「生」と「死」をシュール過ぎるほどに描く。
しかもその中では「現代」と「過去」という縦軸も交差する。
バーで飲んでいる所に突然、スウェーデン=ロシア戦争へ赴く
将軍が出てきたり…ちょっと歴史の勉強になりました。

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『ツバメの喉が渇くとき』(トルコ)
トルコ北東部の山間村で起きたダム建設問題の実話を描いた映画。
ダムを建設するのは利権が絡む政府や中央、そして地元の権力者。
被害をこうむるのは、美しい風景だけでなく、暮らしもが奪われ、
自然災害を受けて住めなくなる現場の人々であることを再確認。
G県で、どうしても八ッ場ダムを作りたくてたまらない人達に観て欲しい。

『リアリティ』(フランス=ベルギー)
パズルを組み立てていくような作品。作品冒頭に出てくるイノシシの
お腹の中から出てきた「信じがたいもの」からストーリーが展開。
ただ、娯楽として楽しめる作品でした。
今回観た作品の中で唯一「映画=ひたすら娯楽」だった映画、かも。

『白夜と配達人』(ロシア)
個人的には、昔から行きたいと思っていたノバヤゼムリャ。
・・・のあるアルハンゲリスク州ケノゼロ湖に住む過疎村の物語。
たわいない日常を描く中、その中から、時代と共に以前の暮らしが
失われていく過疎の現実と残された高齢者たちの現実がう浮かぶ、
日本でも似たような問題があるかも…と思わされる作品。
少ししかちら見出来なかったけど、白夜の暮らしってああなんだ…。

そして、上述の「タイ映画」も3本。

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『先生の日記』
過疎地域の小学校に転勤となった若い男性教師が、
学校に残されていた前任女性教師の日記に励まされ、
子どもたちとの関係を築いていく展開。
そうした中にも過疎地域の学校事情など社会性も織り交ぜ、
若い監督らしい作品になっていました。

『コンクリートの雲』97年のアジア通貨危機の余波で自殺した父親の葬儀、相続など
手続きのためにNYから帰国してきた兄と、学校をやめて彼女の
家に入り浸る弟。お互いの恋人との関係を柱に、当時の時代背景や
経済状況などをさりげなく織り込んだ演出とストーリーに引き込まれた。

『メナムの残照(2013年版)』
タイでは知らない人がいない、と言われる作品の4回目の映画化。
タイに住む日本人は、たいていのタイ人から「小堀を知ってるか」
と聞かれるらしい。太平洋戦争時代、日本とタイの関係は実際
どうだったのだろう…?と、映画を観て更に気になった。
主題歌を歌ったタイ在住の日本人・浪川祐輔さんの歌声も奇麗。
日本人役の主役(養父が日本人らしい)が、もう少し日本語上手だったら…

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ここまで、観た映画を個人的な感想で記載しましたが、上の中から
日本の映画館でも上映されそうな(してほしい)ものを挙げるならば、
『草原の実験』『遥かなる家』『ツバメの喉が渇く時』『先生の日記』
あたりでしょうか。(もちろん、他も良い作品ばかりですよ)。

さらに、ベテラン映画ライターさんに聞くと、
他にもお薦めの映画があったようです。それは…
『黄金時代(中国・香港)』 、『北北東(中国)』あらら、しっかり中国映画ですね。
個人的には、このほかに
『遺されたフィルム(カンボジア)』『遺灰の顔(イラク)』 も観たかったです。

どこかの日本の映画館で上映される機会がありましたら、
是非!お願いします。

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『マルティニークからの祈り』で思い出した海外暮らし

重たーい海外の社会派映画を観に行くことが多い私ですが、
週末に観に行ったのは最高級に重い映画でした。

その映画は 『マルティニークからの祈り』 

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【大まかにまとめたストーリー】
困窮した家庭を救うために旦那の友人から持ちかけられた
「金の原石」運びを引き受けた主婦。
しかしそれが実は麻薬だったことでパリの空港で、逮捕。
麻薬関連の罪で、言葉も通じない仏領・マルティニーク島の
刑務所で過ごし、釈放されるまでの2年間を描いた作品。

その事件で、解決を遅らせたのは、韓国語しかできない主婦が、
フランス語の人たちとの間で言葉が通じず
話が進まないことと、
駐仏大使館で働く自称・エリート大使館員達の怠慢

通訳派遣の願いには“税金使ったら批判が来る”と拒む癖に、
お上の来訪には三ツ星レストランを弾む。
書類の管理が疎かだった癖に、それを棚に上げて
「フランスって国は…」とフランスを見下す。挙句には、
「エリートの我々が間違うはずがない」と逆切れ。

見ていて、一番イライラするところです。
でも、こうして裁判が進まない中、
夫の友人たちがネットの“口コミ”でこれを暴きはじめ、
テレビが取材に来て世に広め、解決へ導いていくのです。

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韓国の実話をもとにした映画というのに、
観ていると、とても異国の映画とは思えない印象を受けました。
これ、日本にもあり得る話です。

日本人でも、こうした事件で逮捕されたというニュースを
時々見ますが、中でも私の記憶に残っているのは、
旅行先のマレーシアでカバンをすり替えられ、その先の
オーストラリアまで気付かず麻薬を運搬していた日本人が、
10年近くオーストラリアの刑務所に収監されたという話。
私がそれを知ったのはテレビのドキュメンタリーだった…。

その番組の中でも、英語が話せず誤解が広まったり、
オーストラリアの裁判は長い、というシーンがあったけど、
裏で大使館はどう対応していたのだろう?という疑問が
残ったことを思い出した。

併せて記憶に蘇ったのが、北京で暮らしていた時のこと。
大使館が在外邦人を完璧に把握できない理由として、
少し擁護するならば、北京の日本大使館でも留学生など
大使館に在住届を出さない人がたくさんいることです。

離島など辺鄙な場所なら尚更、突然の逮捕者に、
現地のに通訳を送ってと言われても、彼らも困るだろう。
海外で暮らすことになったら、身の安全のためにも、
こうした時にお役に立てる可能性も考えて、
国民として届けを出しておくことも大事だと思いました。

しかし、大使館には、それ以外にも方法はあったはず。
「ならば職員を送る」とか「本国から通訳頼む」とか。
そう思うと結局、エリートかどうかでなく、人として、
「どこまで邦人のことを考えているのか」も大事ですね。

また、映画の中で「逮捕者救出にこっちが動いたら、
国民から“税金の無駄遣いだ”と言われる」
と、
大使館職員が蹴散らすシーンがあったけど、
これもまた、日本で起きたある事件を思い出しました。

10年前、イラクで拘束された邦人3人が、
無事日本へ戻って来た時の、国民の反応。

あのきっかけも、当時の偉い人が会見で
「自己責任」と言う言葉を発したら
各メディアがそこをクローズアップしてしまって、
国民の間に「税金を使うな!自己責任だ!」という
空気が流れてしまったもの。

偉い人の外交には多額の税金を投入してもよくて、
1人1人の国民が海外へ行き、万が一の確率で何かが起きると、
いかにも「海外へ国民が行くこと自体が迷惑行為」
という雰囲気が流れてしまう、悪循環を覚えつつあります…

事件や逮捕など、確かに巻き込まれた
本人達に責任はありますが、その信ぴょう性の確認含めて、
調査の意味でも会いに行き話を聞くぐらいは大事でしょう、
それに対して国民は「税金がー!」とは言わないと思いますので。

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話がそれたので、戻します。

ここのところ、日本と韓国は関係悪化もあって、
“韓国とは似て非なるもの”と思っていたけれど、
この映画を観たら、逆に似ていないようで似ている
共通点がいろいろあると感じました。

たとえば、
1)黄色い肌のアジア人であること、
2)言語が独特であること、
3)だからか欧米言語に弱いこと、
4)だからか閉鎖的なこと

そして、
5)だからか異国を見下した発言すること

これ、北京に来た高齢者の日本人団体ツアー旅行者が、
長城のレストランで中国人従業員に向けていた態度と
「どうせ通じない」と思って発していた罵詈雑言を聞いて、
感じたのですが。

日本も韓国も先進国だと思っているのでしょう。
そして、先進国のアジアにある律義さや真面目さと、
大陸や欧州などにある、ルーズさや狩猟民族さが、
自分たちより下に見えてしまうのかもしれません。

この映画から色々考えさせられました。

私も、肝に命じます…

実話、というだけに、
実際に海外と関わって来た身として実感した話が
色々と思いだされました。
でも、海外へ行ったことのない人にも必見の映画です。

『マルティニークの祈り』 http://martinique-movie.com/
上映している映画館が少ないことが残念です…

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映画『革命の子どもたち』&重信メイさんのトークショー観賞

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7月5日から公開が始まった映画『革命の子どもたち』。
元日本赤軍の最高幹部・重信房子と、元ドイツ赤軍のウルリケマインホフ
2人の女性の娘である重信メイさんベティーナ・ロールさんへの
インタビューを軸にして、周囲の人の証言や当時の映像と共に、
「なぜ、世界で赤軍は誕生したのか」を振り返るドキュメンタリーです。

私は赤軍の時代を知らないので、映画を見て改めて勉強すると同時に、
時折日本で報道される「極悪の重信房子」というイメージとは違う
「子供を大事に思っていた母親」という側面も伺い知ることができました。

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この映画を制作した意図について監督のシェーン・オサリバン氏は、
「あれから40年以上が経つのに、世界から暴力も戦争もなくならない」
そして、
「その頃は戦争への反対を訴える声や、世の中を変えたいという行為が
若者たちの間から実際に抗議行動として湧きあがった。しかしいまは、
そういう動きが若者から起こらなくなっている。映画を通じて、
当時の若者がなぜ抗議の行動を起こしたのかを、感じてほしい」
と仰っていたそうです。

確かに、40年経った今も中東では宗教や政治などをめぐって戦闘が続き、
アフリカでも、中国でも勃発、暴力はむしろ40年前よりも広がっています。

これを止めるべく、40年前に動きを起こした日本。結果として彼女たちも
暴力に走ってしまった所はありますが、せめてその後の日本で
生まれ育った者として、映画を見る時間くらいは作らなければと思ったのです。

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私が観に行った7月6日。この日は上映後、映画に出演された重信メイさんと
ジャーナリストの津田大介
さんがトークショーを行いました。

私と同年代か、それより若い人が多く来ていたのが印象的でした。
40年前を知らない人には“お勉強”と“社会への関心のきっかけ”に、
知る人は“意外な一面”の発見と少しの“懐かしさ”を味わえるとか・・・
世代を超えて見る価値ある映画だと改めて感じました。

最初に印象に残ったのは、母親とのこと。
映画の中で、もう一人の主人公・ベティーナさんは母である
ウルリケについて怒りをもって「テロリストになった母」と振り返るのに対し、
メイさんは母との愛を込め、尊敬していると発言します。

メイさんは、壇上でも、
「私は、母親というものは愛情を注いで当たり前だと思っていた」
と語り、かつ混乱の中東に生まれ育った当時を振り返るにつれ、
「あの時、助けてくれた人がいたから、今の私がいる」
「あの環境で育ったからこそ、知ることができたものが大きい」と、
中東で様々な人に囲まれていたことを、感謝の気持ちで語りました。

人間の命、生きることの意味、などを実体験として受けて来た人は、
やはり語ることも奥深いものがあると感じました。

一方、レバノンでベイルート・アメリカン大学を卒業し、
日本語・英語・アラビア語に堪能な彼女は日本国籍取得後、
頻繁に訪れ仕事もするようになった日本の社会について、
「日本は世界のことをあまり伝えないし、国民も関心を持たない」
と鋭い指摘、語学の壁もニュースの少なさも国際社会から見ると
やはり特殊な国であると痛烈なコメントも。

仰るとおりで、いまNHKでさえ国際問題を扱うニュース番組は
ほとんどがBS1チャンネルに集められ、多くの人に知られていない現状。
「日本は国内の話題ばかり!」という印象を持っているのでは…。

かつ、国際問題にしても、中国や韓国、アメリカなどはよく見るけど、
中東やアフリカについては、関心度が低いのではないかと思います。

そうした中、メイさんのように、中東で“いまも”何が起きているかを語り、
海外の目線で日本について語ってくれる人は大事なのだと感じました。

映画は公開当初は都内の数か所のみですが、
今後、全国でも順次公開していくそうです。

日本中の人が、映画から40年前の日本に思いをはせ、

「あの頃はひどい時代だったね」

ではなく、

「あの頃、なぜこういうことが起きたんだろう」

と、考えるきっかけにして、

「今の世界はどうなんだろう」

と、日本を含む世界の社会状況に目を向けてもらえると嬉しいかもしれません。

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映画『革命の子どもたち』 
【サイト】 http://www.u-picc.com/kakumeinokodomo/
【出 演】 重信房子 重信メイ ウルリケ・マインホフ ベティ―ナ・ロール 
      足立正生 塩見孝也 大谷恭子 他
【劇 場】 7月5日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開。

【予告映像】

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映画『ファルージャ』を観賞、10年後のイラクと、"人質"は…

今月で、ちょうど10年―。1月に、ある映画を見てきました。

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2004年に起こったイラク日本人人質事件の当事者たちのいま、
高遠菜穂子さんと共に訪れたイラクの現状を伝えたドキュメンタリー。
その名も、彼らが拘束された地名を題名にした『ファルージャ』

04年のイラク戦争のさなか、
目的を持ってイラクを訪れた日本人3人が、武装勢力に拘束された。
その後無事解放されるものの、3人は、軽率な行動が国に迷惑を
かけたとして「自己責任」を問われ、激しいバッシングにさらされる。

映画は、当時自己責任という言葉に違和感を持ったことから、
本人、メディア関係者、政治家、現地の人々と、幅広く取材。
事件に深く斬り込んでいく、監督の熱意に脱帽の1作です。

私は当時、仕事でメディアと関わっていたこともあり、
3人が危険な中でもイラクへ行こうと思った気持ちは理解できた。
逆に国民が、そんな彼らを執拗に(と、感じた)バッシングし、
「自己責任」を繰り返す声の方が信じられなかったことを思い出す。
監督のいう「違和感」に似た感情を持っていました。

当時、政府やメディアの命令でイラクへ行った人もいて、
その中には犠牲者もいた。自らの意思でイラクへ行った人は叩くけど、
そんな政府やメディアは、人に「イラクへ行け」と言うんだなと。

そして、そんな違和感を持った所に、大学の同級生が投げた言葉は、
私を二度びっくりさせた。メディアのネガティブ報道・バッシングのまま
意見を言うのである。「テレビ見ただろう、おかしいよ。あいつら」。

ああ…大学を出た人でさえ、こんなにテレビを真に受けるものなのか。
私が反論するも、その人の返事は、変わりませんでした。

「自己責任」という言葉が躍り出したきっかけの「自衛隊の撤退要求」は、
当時の私にとってはあまり大きな関心ポイントではありませんでした。
しかし、映画で見てから改めて過去のニュース記事を見てみると、
これが大きなターニングポイントだったことにも気づかされます。

イラクの武装勢力が、人質の解放の条件として掲げた
「自衛隊の撤退要求」を、当時の小泉政権は断固拒否、
新聞は一面に大きく「自衛隊は撤退しない」的な文字が掲載された。

いかにも「われわれ日本は悪には屈しない」という強気の記事に、
国民は「そうだ、そうだ!」と声を上げ、これを支持した。

それと対照的に、この発表により、ますます危機に面する人質。
家族は当然、その政府の決定に困惑し、マスコミに発言してしまう。
「そうだ、そうだ!」と政府に同調している国民は、おのずと
彼らと彼らの家族に向けて、イラクの武装勢力と同じ「悪」に
祭り上げてしまった…。

「自衛隊、撤収か否か」。郵政民営化の時も、
先日の東京都知事選でも使われた、単純明快な是非。
現在の政権も、放っておけば普段の生活を送れる日本で、
じわじわと何かわからない状況に持っていくかもしれない。

今、考えるにも十分価値のある、10年前の出来事なのですね。

あの頃、もし武装勢力の解放の条件として挙げていた「自衛隊の撤退」が
事件の争点にならなかったら、家族が要求しなかったら、
政府やメディアの対応は、少なからず変わっていたのかもしれない、と。

この辺においても、政府には責任はなかったのか…。
監督は、そんな自らの自衛隊派遣への批判をかわし、
「自己責任」論を展開した政治家への取材を試みるも悉く断られますが、
しっかりそのシーンを使うあたり、
「あなたの発言に"自己責任"はないのか」、という皮肉も。

でも、この映画を見ていると、そんな日本を
賑わしていた報道にはなかった、いろいろな驚きがありました。

今もイラクでは悲惨な状況が10年前のまま横たわっていることでした

アメリカ軍は撤退した。日本の自衛隊も今はいない。
けど、そこに住む市民は今も危険な戦闘にさらされ、撮影中にも、
現政府と、対立する宗派の抗争が発生。

そして、先天性の障害を持った赤ちゃんが次々と産まれています。
この事実を、当時の日本人も、今の日本人もほとんど知りません。
報道量が圧倒的に少ないし、報じた所で見る人が少ないからか…。

思えば10年前、人質事件でイラクが注目されても、バッシングが突出し、
イラクの現状や、戦況などはほとんど目にしなかった記憶があります。

これは、他の国家をまたぐ問題が起きた時も同じ。
報道が進むほど、どんどん目立った個人へのバッシングや
些細な話に動きだし、本質から遠ざかっていく…。

・・・

映画では、被害に遭った3人のうち2人の声や今の様子と共に、
いまも続くイラクの現状も、きちんと丁寧に取り上げています。

10年前を再び思い出し、改めてイラクに思いを馳せるきっかけにもなります。
そして、少しでも関心のある人や、「あの"自己責任"事件ね」という
記憶しかない人達にも、是非見てもらいたい映画です。

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私が映画を観に行った1月26日。劇場には、
監督の伊藤めぐみさんと、当事者の高遠菜穂子さんが登場
10年前の、恐怖にさらされておびえていた彼女のイメージとは全然違う、
今もイラクに通って人道支援に務めている元気な様子を見せてくださいました。

【予告映像】

【映画公式サイト】
ファルージャ http://fallujah-movie.com/

新宿、渋谷などの都内をはじめ、
大阪、神戸、札幌など順次地方でも上映していく予定です。

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映画『KANO』観賞―甲子園で準優勝した台湾代表の物語(2014年3月の話)

4年ぶりに訪れた台湾。

偶然上映中だった、話題の映画『KANO』を鑑賞。
公開から1ヵ月経っていたけど、まだまだ上映中でした。
台北は移動が便利なので、これなら
どこの映画館でもちょっと空いた隙に見に行けそうです。

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(台湾の新聞は、日本のテレビ欄の場所?に映画情報)

『KANO』は台湾中部・嘉義市にあった「嘉義農林学校」の略称。
日本統治下の1931年、台湾代表として夏の甲子園に出場し、
準優勝したという実話をもとに描かれました。2月末に公開、2週間で
興行収入1億5000万台湾ドル(約5億円)超えの快進撃を続けています。

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選んだ台北101の近くのシネマコンプレックス(信義威秀電影院)では、
1時間ごとに上映されていて、気軽に観にいけそう。
でも、実際に油断して上映20分前に到着してみると、
チケット売り場に長い行列が出来ていて焦りました(汗)。
結果行列さばきが速くて間に合いました…素晴らしい!
値段は320台湾ドル(1100円)ジュース付きで375ドルでした。

公開から1ヵ月以上経っているのに、場内は満員。
映画は3時間05分という長編にも関わらず、
ところどころに笑いを入れ、
また甲子園への快進撃を続ける辺りからラストは
そのプレイに引き込まれ、飽きさせない作品になっていました。

そのうち、日本語が70%ほどと圧倒的に日本映画っぽく、
「台湾の子達に受け入れられるかな…」と心配でしたが、それも杞憂。
笑いのシーンでは爆笑が起こり(日本にはない賑やかさ!)、
逆に日本語+中国語字幕なので、台湾の子たちの方が、
字幕を見て先に笑い出し、セリフを素直に聞いていた
日本人が後について笑う…という流れ?になっていました。

台湾の人達も満足して映画を楽しんでいたし、
日本人の私も感動と楽しさを覚える映画でした。
この作品にチャレンジした馬監督と魏プロデューサー、
スタッフやキャストの皆さんに脱帽です。

以下、個人的な感想と疑問です。

映画の中には、戦争と野球が交互に出てきます。
途中、台湾の出兵シーンで、昨年魏徳聖氏が監督を務めた
『セデック・バレ』のセデック族が日本軍として並んでいる。
これには、魏氏のこだわりが滲みでていると感じました。

冒頭の入場行進では、当時の甲子園の出場校に
台湾代表・嘉義農林のほか、満洲代表・大連商業 、
朝鮮代表・京城商業
といった名前も見られますが、
これらのチームには、現地の人たちはいなかったのか。

群馬代表が桐生中学(現・桐生高校)で、
未だにこの高校は群馬県最多甲子園出場回数を誇るのに、
ここ"数十年"御無沙汰になっているので、
実際に甲子園を歩く桐生中学に「ほろっ」と来るものがありました。

甲子園のシーンでは、決勝の中京商業よりも、
2回戦であたった北海道代表の札幌商業との対戦と
そのエース・錠者博美のシーンが多く描かれています。
「最北と最南のチームが甲子園で…」という実況に、
「僻地から中央へ」というメッセージが鮮明になると同時に、
「中央を倒せ!どっちも頑張れ!」という気持ちになります。

でも、試合結果やエース・錠者博美の存在は実話と聞くけど、
その錠者氏が数年後出兵し、偶然台湾の地に足を運び、
嘉義農林の練習グラウンドを訪れた話は本当なのか、
と、映画と実際の話が上手に混在する演出に引き込まれました。

そういう訳で、気になるところも含め余韻を残す映画でした。

統治時代の話なので、素直に「日台交流」という言葉では
言いあらわせられないと躊躇しましたが、
一方で、80年以上を経た今、かつて本当の近藤監督に
教わった選手の方
がご存命で、日本語を使いながら、
近藤監督の故郷・松山の関係者と繋がっているという話も聞き、
そこには「交流」が生まれているという表現がいいのかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=5G3_ii6nB8k

日本では、なんと来年2015年まで公開されないとのこと
うーん、待ち遠しすぎる!!
(だから、台湾で時間を割いてまで観に行ったのですが)

エンディングで流れた「風になって」も、
1曲の中に日本語と中国語が混じった素晴らしい出来。
「海角7号」にも出演し、日中交流イベントにも登場される
中孝介(あたり・こうすけ)さんが歌っています。
帰り道に見つけたCDショップで、思わず買ってしまいました。
429台湾ドル(1475円)…映画代より高かった。

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【ストーリー】
日本人、台湾人、原住民による嘉義農林野球部が、
新任監督の近藤兵太郎を迎え、スパルタ式訓練で
「甲子園進出」を目指すことになった。
のんびりしたチームだった嘉農野球部は、近藤の
鬼のような特訓を1年間受け、甲子園出場の夢を抱く。
そしてついに1931年、台湾予選大会で連勝を続け、
日本人のみの常勝チーム・台北商業を打ち負かして、
南部の学校で初めて台湾代表大会に優勝。
台湾の代表チームとして、日本への遠征へと赴く。

甲子園では、嘉義農林チームの1球たりとも諦めない
感動的なプレイが5万5千人の大観衆の心を掴む。
そして迎えた決勝戦の舞台では、嘉義農林チームに、
熱い声援「戦場の英雄…天下の嘉農…」が送られる。

【スタッフ】
プロデューサー・脚本/魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)
1968年8月16日生まれ。2008年に監督デビューした
『海角七号〜君想う国境の南』は台湾映画史上記録的な
興行収入を上げ、社会現象も巻き起こす。
2011年に、日本統治時代の台湾で起きた霧社事件が題材の
『賽德克・巴萊(セデック・バレ)』で、金馬獎作品賞に輝く。
日本でも2013年に公開。

監督/馬志翔(マー・ジーシャン)
1978年生まれ。2000年にテレビドラマで俳優デビュー、
2001年『鹹豆漿』でスクリーンデビュー、
『賽德克・巴萊(セデック・バレ)』(11)にも出演。
『KANO』は劇場用映画の初監督作品。

【キャスト】
永瀬正敏:近藤兵太郎 役
嘉義農林高校野球部監督、弱小チームをスパルタ特訓。
悲願の甲子園出場を果たし、準優勝へ導く。

大沢たかお:八田與一 役
巨大ダム(烏山頭ダム)の建設で台湾一の穀倉地帯に変え、
農業水利事業に大きな貢献を果たした。

【予告映像】

http://www.youtube.com/watch?v=PvBvkp-r4C4

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"飛んだり跳ねたり"の欽ちゃんが引退!?舞台観賞で大爆笑

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明治座で、欽ちゃんこと萩本欽一さんの舞台、
『欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな』
を鑑賞してきました。多忙な中でしたが、
「この日は絶対休みにするぞ!」と誓った甲斐あって?
無事、見に行くことができました。

というのも、欽ちゃんは今回で舞台を引退すると発表していたのです。
子供の頃から大好きだった欽ちゃんですが、気が付くと御年72歳。
「やめたいのではなく、やれないの」と明かしていました。

舞台は全シーンぶっ続けで笑わせ、最後だけほろっとくる最高傑作。
主役の田中美佐子さん&的場浩司さんに加え、風見しんごさん、
はしのえみさん、山口良一さん、西山浩司さん、小倉久寛さんなど、
往年の"欽ちゃんファミリー"が揃う豪華キャスターでした。

フィギュアスケートの規定(ジャンプ●回、ステップ、スピン、など)
のように、欽ちゃんの舞台は「お決まり」がある気がします。
欽は「なんでそーなるの!?」とジャンプを1舞台に必ず1回、
しんごさんは「僕、笑っちゃいます~」を言う、など…
もちろん、その瞬間に「お決まり」で沸く観客の層…すごいです。

そして、最後に欽ちゃんがカーテンコール。
今回の舞台で引退する思いを語りました。

「飛んだり跳ねたりしてるのが欽ちゃんというイメージがある、
けど今はもう動けない、でもあくまでも飛んだり跳ねたりしている
欽ちゃんのイメージのまま終わらせたい、だから終わりにします」

その話を聞いた瞬間、
25年前に大好きだったテレビ番組『欽きらリン530!!』で、
当時10代~20代だったCHA-CHAやパワーズと一緒に、
スタジオを飛んだり跳ねたりしていた欽ちゃんの姿が脳裏に浮かび、
(聞くと、田中美佐子さんがお笑いを始めたのもこの番組からとか)
長い月日が流れてしまったことに、ちょっとほろりとさせられました。

…と思った瞬間、ちょっとだけ欽ちゃん走りをやってくれて、
思わず手を叩いてしまいましたが(笑)。

ちなみに、他の出演者達の舞台挨拶では、
「毎日"変更届け"が来る。来ないと思ったら、口頭で言われた」
「本番で違うアドリブが飛んできた」など、驚愕の話がボンボン…
そうでなくても、舞台は毎回アドリブが入り少しずつ違うので、
もう一回、見に行きたい…かも、しれない。うう。悩むな~。

・・・

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と、思っていたので、
後日、もう一度観に行ってしまいました。

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1回目は「1階席5列目真ん中」というすごい席だったのですが、
今回は敢えて「3階席1列目右側」。同じ舞台でも、印象が違います。
出演者は遠かったけど、舞台の奥行きが深いこと、
その奥行きも利用していたこと、舞台セットのからくり?が
ちょっとだけ見えたりして、それはそれで面白かったです。

「舞台初めて」というプロレスラーの佐々木健介さんが、
いきなり欽ちゃんにアドリブを投げられ、返事に窮して、
何度もダメだしされ、リアルな「お笑い」になっていたような、
1回目と違うシーンも随所ありました。

そしてまた、舞台あいさつ…

「佐々木君とぶつかり合うシーン、本当なら2回やりたかったけど
出来なくて、さっさと引っ込んじゃったんだよね」とまたも
70代の現実を明かす欽ちゃん。やはりほろっと寂しくさせました。

…と思った瞬間、またも欽ちゃん走りをやってくれて、
思わず手を叩いてしまいましたが(笑)。

欽ちゃん、ちょっとでも飛んだり跳ねたりできるうちは、
「やめないで~!」というセリフを私も叫ばせて頂きます。

舞台は30日で千秋楽。
頑張れ欽ちゃん!頑張れ出演者の皆さん!

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お土産は「欽ちゃん饅頭」
こしあんで甘さ控えめ、お茶やコーヒーに合います。
賞味期限があるのが勿体ない程の可愛いパッケージです。

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