11年ぶりの皆既月食@日本東京 世界中が観客の天文ショー!!
2011年12月10日は「皆既月食」が見られる。
前回の2000年7月16日以来、11年4カ月ぶりだそうです。
満月の夜、一直線上に「太陽・地球・月」が並び、
満月が地球の影にすっぽり入る現象を「皆既月食」というのですが、
これが観察できる地点の中に、日本全国が含まれていたのです。
(国立天文台サイトを参照)
この日の東京、天気は晴れ。皆既月食はかなりの確率で見られます。
札幌は雪、大阪は曇り、という情報が入り、申し訳ない気持ちも含み、
それでは、と、記録を取ってみることにしました。
我が家は3階の南向き・ベランダ付きなので、
満月を見るには最適。さっそくベランダで月観測開始。
カメラはキャノンEOSのX2を使用、ピントはマニュアル、
シャッタースピード(以下SS)、絞りもマニュアルで調整します。
それでは、観測開始!!
20時30分 まだ満月 ちょうどよく、雲も切れ始めてきました。
(SS1/800秒、F18)
21時38分 左端が欠け始めてきました。
(SS1/640秒、F16)
21時45分 ニュースに出ていた(国立天文台発表の)欠け始めの時間
調節は上記と同じです。
22時20分 だいぶ欠けてきました。
(上:SS1/640秒、F14 下:SS1/10、F14の2種類で撮りました)
この先かなり暗くなりそうな予感をさせる欠け具合なので変えていきます。
22時45分 更に欠けてきました。
(SS1/20秒、F6.3最大)
23時05分 全部欠ける最初の時間。でも、かなり光の筋を残していますね。
(SS1/8秒、F6.3最大)
23時15分 全部欠けているように見えなかったので、改めて10分後に再撮。
(SS1/6秒、F6.3最大) 少し暗くなった程度でしたね…
23時31分 一番隠れると言われていた時間。下に一筋の明かりを残すのみ。
これは、どうみても三日月じゃない!(SS1/4秒、F6.3最大)
23時58分 再び満月に戻り始めたところ。左側に光を取り戻し始めました。
(SS1/6秒、F6.3最大)
そして日付が変わって…
11日00時30分 半分近く光を戻してきました。
(SS1/25秒、F6.3最大)
11日01時18分 ほぼ皆既月食終了。
世界の天文ショーに参加した皆さん、お疲れさまでした。
(SS1/800秒、F14)
ちなみに、今回の皆既月食は、中国北京でも観測できたそうです。
中国では、「初虧」(開始)20:45~、「食既」(皆既月食)22:06~、
「復円」(終了)11日0:17 とのことでした
(しゃおりんさん調べ 北京天文館参照)。
日本との時差、そのままですね。
そういえばワタクシ、北京では「皆既日食」を見かけました。
が、残念ながらここは曇りで完全観測は不可能でした。(2009年7月)
http://koma.cocolog-nifty.com/emmy/2009/07/post-4e52.html
余談ですが、「月食」というと言葉で思いだすのが、
さだまさしさんの「月蝕(げっしょく)」という曲。
http://www.youtube.com/watch?v=Djp8Tqec7yg
2000年9月21日発売のアルバム「日本架空節」に収録されています。
前回の月食の時ですね。
月食の夜、三途の川を渡る船が恋する人を連れ去ってしまう情景だけでなく、
「心重ねた一瞬の時の重さを「愛」と呼ぶのか ああ」と、
上手に月蝕(月・地球・太陽)の"重なる"を比喩しているあたり、さすが!です。